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落合正和
一般財団法人デジタルスマートシティ推進財団
株式会社office ZERO-STYLE
副理事長兼専務理事 / 代表取締役 落合正和 https://mobilesmarttown.jp/

Profile

2011年に株式会社office ZERO-STYLEを設立。以降、ブログやSNSを中心としたWebメディアを専門とし、生成AI、ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、観光振興などに関するメディア解説を行うとともに、生成AIおよびブログやSNSの活用法、集客術、リスク管理等の講演、ならびにWeb制作やデジタルマーケティング等にも取り組んでいる。
2016年には、一般財団法人デジタルスマートシティ推進財団の副理事長兼専務理事に就任。行政、民間、そして地元が一体的に行うPPP(公民連携)事業として、IT・デジタルを活用したインバウンド振興に取り組む。
2023年、一般社団法人生成AI活用普及協会 協議員に就任。
2024年より、AI開発事業にも従事。その他、民間シンクタンクにて調査・研究なども行っている。

【著書】

ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房)
はじめてのFacebook入門[決定版] BASIC MASTER SERIES 352(秀和システム)

現在の仕事についた経緯

起業当初は商圏分析などのアナログマーケティングに従事していましたが、2010年頃からSNSの影響力と可能性に魅了され、デジタルマーケティングやWeb制作に軸足を移しました。オフラインでの知見と融合したコンサルティング活動やメディアでの解説、書籍の執筆などを展開しています。
また、2022年末にChatGPTが登場すると、当初はデジタルマーケティングへの活用に注目していましたが、世界に比べ日本のAI活用、生成AIの社会実装が遅れていることに強い危機感を抱き、AI開発事業にも乗り出す転機となりました。

仕事へのこだわり

私は常に「先と後」という考え方を大切にしていて、セミナー等でも必ずお話しています。それは、誰も気づかないうちに先んじて仕掛けるか、逆に競争が落ち着いた市場を後から引っ張っていくか、という意味で、ビジネスチャンスはこのどちらかのタイミングにあると考えています。

例えば、私はmixiの流行を目の当たりにしてSNSの影響力を強く実感し、次にブームになるSNSで先行者利益を得たいと考えました。当時、専門家には「実名性のFacebookは日本で流行らない」と言われていましたが、それでも私は将来必ずFacebookが日本でも広まると信じ、誰も注目していないうちにFacebookの使い方を解説するサイトを立ち上げたのです。そして2011年頃にFacebookの利用が本格化すると、私のサイトは月間数百万PVを記録し、後の書籍の出版、メディアへの露出につながり、SNSの専門家としてのポジションを構築できました。

この経験で、やはり周囲より一歩先に動くことの強みを実感しました。一方で、初動を逃しても競争が一巡した後に新たな価値を提供すればチャンスを掴める場合もあります。要は、皆が一斉に群がる中で同じことをするのではなく、タイミングをずらして差別化することが肝心なのです。

現在のAI時代においても、この姿勢は変わりません。AIの進化により誰もが容易に情報のインプットとアウトプットができる時代だからこそ、人間がその質を見極める目を持つことが不可欠です。そのためには、生涯学習の姿勢で常に新しい知識を吸収し続けることが重要です。まだまだ十分だとは思っておりませんが、私自身も日々アンテナを張って最新情報を取り入れ、絶えず自分をアップデートできるよう意識しております。

若者へのメッセージ

若い世代の皆さんへお伝えしたいのは、何よりも経験が大きな糧になるということです。失敗を恐れず、まずは行動してみることが大切です。とにかく自分から動いて、様々な経験を積んでください。若いうちの失敗は決して無駄になりません。それどころか、後の糧となり、自分を成長させてくれます。実際、私自身もこれまで数え切れない失敗をしてきましたが、振り返ればその全てが今の自分を支える糧になっていると感じます。

もちろん、勉強や知識を身につけることも重要です。しかし、インプットした知識は実践してこそ初めて価値を持ちます。頭で理解したつもりでも、行動に移してこそ本当の学びになるのです。

そして、これからの時代はテクノロジー、とりわけ生成AIなどの新しいツールをとことん活用してほしいと思います。テクノロジーを味方に付けて使いこなすスキルとマインドを持った人が、これからますます求められるでしょう。新しいものに積極的に触れ、柔軟に取り入れていく姿勢を大切にしてください。

最後に、ぜひ恐れずに挑戦を続け、経験を積みながら、テクノロジーも味方にしてこれからの時代を切り拓いていってください。