リーダーインタビュー
米田文彦 / 刑部 仁
合同会社Fountain 代表社員 米田文彦 / 刑部 仁 https://www.fountain.love/

Profile

<米田>
早稲田実業高等学校普通科(硬式野球部)、早稲田大学第一文学部(硬式野球部)を卒業。大学卒業後Hondaに入社し、同野球部で2年間外野手として活動。マネージャー/広報担当を9年勤め、野球部のマネジメントに従事する。野球のみならずスポーツ全般において、子供たちへの指導育成についての取り組みに積極的に参加している。

<刑部>
早稲田実業学校高等部硬式野球部出身。早稲田大学教育学部卒業後、関西テレビ放送に入社。 ​報道部に配属され、10年間、ニュースやドキュンメンタリー番組のディレクターを担当。東京編成部に異動後、FNS系列局のネットワーク調整や全国ネット番組の編成業務に携わる。2022年7月に関西テレビを退社。合同会社ファウンテンを立ち上げ、「コーチング」を中核としたスポーツ×教育×映像事業を担う。

現在の仕事についた経緯

米田:高校野球部同期の刑部と共に、共同代表として創業しました。私は、子どもたちが自分で考えて行動し、自分の目標を1つずつクリアする成功体験を得ることで、将来の夢に向かって進んでいってもらいたいので、その考え方のヒントとなるプロセスを子どもたちに知ってもらい、自立するきっかけになればすごく嬉しいです。また、その為には指導者も子どもたちが自立する考え方を養っていける環境を作ってあげられるような指導をしてほしいので、コーチングを広めていきたいと考えています。

現在タイミングよく部活動地域展開という取り組みが全国規模で行われているので、業務委託としてこれを受けて、子どもたちと指導者にこの考え方が少しでも広まるような活動をしていきたいと考え、今の業務を行っております。


刑部:自分の手の届く範囲で、社会問題の解決の一助になると思ったからです。サラリーマンとして働いていた15年ほどは、社会問題への興味関心はそこまでなかったように思いますが、コロナのときに自分の働き方を見つめ直しました。同時に、母親が要介護者になってしまったということもありました。

こうしたことを受け、色々と考えた結果、自分の仕事人としての後半生は、何かしたら世の中のためになるようなことに、自分のリソースを割きたいと思った次第です。

今、弊社でメインに行っている部活動の地域移行を手助けする業務は、自分の学生時代からの活動ともリンクするし、社会的に意義あることであり、かつ一緒に事業を進める心強い友人もいるので、できる範囲で取り組んでいる、といったところです。

仕事へのこだわり

米田:仕事に対して、特にこれといったこだわりはありません。但し、あまり深く考えすぎて結局行動できないということが最もNGだと思っているので、世の中は自分のような小さな頭で考えてもわからないことだらけなので、とにかくまずは行動することをモットーにしています。行動していく中で、自分なりに物事の本質や真理を少しずつ見つけていき、また次の行動にそれを生かしていくことが大事だと考えています。


刑部:「相対的プライドではなく絶対感を持つこと。これこそが本当にプライドである」
これは、芸術家の岡本太郎さんの言葉ですが、仕事において大事にしてきたことは、図らずもこのことかなと思っております。

「会社内での評価」、「顔の見えないマジョリティの意向」、ということではなく、「自分自身が納得がいくものなのか?」あるいは、「自分の手の届く方々の笑顔につながることなのか?」こうしたことを、常に自分が仕事を進めていく上で、ずっと大切に思ってきました。

私は大学卒業してから新卒で、テレビ局の報道セクションで仕事をしてきました。自分が元々やりたいと思っていたドキュメンタリーの制作に近いことを行うことができ、大変有意義でした。その中で、自分がこの仕事を行う意義、価値はなんなんだろうということを常に考えていた気がします。その中で行き着いたのが、常に自分自身の納得感であり、取材対象者の方々の思いの具現化、ということでした。
こうしたことは、時に周りの評価からは反比例するものになる可能性があるし、実際にそういう場面もあったように感じています。ただ、自分がやっている意義を考えると、これが最上の価値の提供になっているのではないかと思います。

この考えは、今、働き方を変えて小さいながらも会社を経営する立場になり、行う業務内容が変わっても、普遍的なことのように強く感じています。

あとは、少し違う文脈になりますが、ぶらさずに将来叶えたい強い思いを持ち続けることも大切ではないかと思います。この大目標を持っていることによって、自分が今、どの方向に進んでいるかを再確認することができるからです。こうしたことも、仕事を行う上で大切にしている視点です。

若者へのメッセージ

米田:ドイツの政治家のビスマルクの格言に『愚者は経験から学び、賢人は歴史から学ぶ』というものがあります。ビスマルクはこの言葉をどのような意味で人々に伝えたったのかはわかりませんが、私の解釈は、過去の出来事や他人の経験を情報として自ら得て、それを自分でトライ&エラーで試行錯誤して、自己の成長や問題解決につなげることだと解釈しています。従って、結局、何事も自分が経験することからでしか学べないと私は考えています。その学びのヒントや気づきを読書、動画鑑賞、他人の行動から見つけるという意識を日々持つこと、そしてすぐに自分の行動として実践してみることが自己成長の全ての源だと思っています。

どんな行動をするにもリスクやリターンが必ずついてきますが、例えばその行動が結果失敗であったとしても、その失敗の経験を得たことこそが、次の行動の成功のカギになります。そういった経験を多く積み、自分の夢や目標に向かって一歩ずつ進むこと。また夢をかなえるべきチャンスは人生で何度もないので、その一瞬のチャンスをつかむ準備を毎日一生懸命やることが、最も大事だと思います。


刑部:「認識は現象に先立つ」これは、ドイツの哲学者・カントの言葉です。私はカントのこの考え方に、大変共鳴しています。細かいことは置いておきますが、結局、世の中のあらゆる現象は、本人の「認識」によって規定されている、という風に私は受け取っています。

今、どんな仕事をすればいいか迷っている人、就職した会社で与えられた業務に奔走されることでこれからの自分自身の道が見えなくなっている人、など、たくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方々にぜひおすすめしたいことがあります。
それは、自分が何をすることが一番喜びに感じるのか?、という「認識」を深めてみることかなと思います。
私自身のことを話すと、自分が一番喜びを見出すのは「面白いこと」です。
「面白いこと」を行うことが、自分の最大の喜びであり、この「面白さ」を追求できるのあれば、対象はなんでもいいのではないかと、極論、思っています。

こうした、自分にとっての「認識」を深めることが、今の悩み解決への一番の近道になるのではないかと、私は思うのです。
そのあとやることは単純です。それを、愚直にやるだけです。そうすることで、おそらく、勝手に自分の「認識」の方向性に近づいていると思います。
偉そうに、アドバイスなどするつもりはないのですが、私はこのように思います。