現在の仕事についた経緯
理学療法士として病院に勤務していた頃、祖父が認知症を患い、私が介護を担いました。リハビリの知識を持ちながらも症状の進行を止められず無力さを痛感しましたが、田んぼで稲を手にした祖父が誇らしげな表情を見せた姿に、体は衰えても心は生き続けると強く感じました。
この体験をきっかけに心と体のつながりを探究し、感情リリースという手法を確立。現在は天草のサロンで施術を行うと同時に、全国のセラピストに心身統合の技術を伝えています。
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは「常に改善を求め続けること」です。理学療法士として20年活動してきましたが、どんな症状にも完璧に対応できるようになりたいという思いを持ち続けています。
もちろん現実にはすべてを治せるわけではありません。しかし「何か改善できる方法はないか」と探求を続ける姿勢こそが、私の仕事への最大のこだわりです。そのために学びを止めることはありません。毎月20本以上の論文を読み、10冊以上の書籍に目を通し、自己研鑽を続けています。
患者さんが抱える症状は実に多岐にわたり、体の不調だけでなく、心の悩みが大きく関わる場合も少なくありません。現代はストレス社会であり、心身両面に問題を抱える方が増えています。だからこそ私は、身体症状だけでなく心の問題にも寄り添えるような知識と技術を磨き続けています。
「無理だ」と思えることでも、必ず糸口はあると信じて探し続ける。改善への可能性を諦めない姿勢が、私の仕事に対するこだわりです。
若者へのメッセージ
人生は一度きりしかありません。だからこそ、20代や30代の若いうちにどれだけ知識やスキルに投資できるかが、その後の人生を大きく左右します。若いうちは勉強や経験が大変に感じるかもしれませんが、その努力は投資の複利効果のように、年齢を重ねるほどに雪だるま式に広がっていきます。30代や40代で新しい知識を得たとき、若い頃に培った知識や経験と結びつき、自分だけのオリジナルのスキルや体系を築くことができるのです。
株式や資産への投資も大切ですが、何より確実で裏切らないのは「自分への投資」です。知識やスキルは一度身につければ一生の財産となり、自分で稼ぐ力やどこに行っても通用する強みになります。だからこそ、若い時期には迷わず自分に投資してください。その積み重ねが、将来の大きな飛躍につながります。