リーダーインタビュー
山本凌輔
令和電業株式会社 代表取締役 山本凌輔 https://reiwadengyo.co.jp/

Profile

中学卒業後、福岡工業高校定時制に入学し、同時に建設会社へ就職。わずか3ヶ月で高校を中退し、建設業一本に専念。4年間の現場経験を積んだ後、20歳で独立を果たす。福岡での約1ヶ月の挑戦を経て全てを手放し、心機一転、県外でゼロからの再スタートを決意。そこから7年間にわたり、業種・地域を問わず多様な経験を重ね、2024年に法人化。現在は電気工事業を中心に、全国各地で事業を展開している。

現在の仕事についた経緯

10代の頃から「建設業で大きな会社をつくる」という大きな夢を描いていました。
その実現には、まず人材を集められる業種であることが重要だと考え、求人の面から電気工事という分野に可能性を見出しました。
ちょうどその頃、現場で力強く働く現在の創業メンバー2名と出会い、その姿に大きな刺激を受けました。
彼らの存在は、夢を現実へと近づける大きな後押しとなり、私は本格的に電気工事の道を歩む決意を固めました。

仕事へのこだわり

私は「どんな人でも輝ける場所は必ずある」と信じています。
もちろん本人の努力も欠かせませんが、それと同じくらい、上の立場にいる人間が適切な環境を整えることが重要だと考えています。
建設業界では、できない人に対して厳しい態度を取る光景が少なくありません。
16歳で業界に足を踏み入れた頃から、そうした理不尽さを目の当たりにし、「なぜ才能を潰してしまうのか」と強い疑問と嫌悪感を抱いてきました。

だからこそ、私は「人を育てる」ことに徹底してこだわっています。
新人や経験の浅い人がミスをしたとき、まず問うべきは「その人をその環境に配置した上司の責任ではないか」という視点です。多くの失敗の裏側には、指導不足や環境の不備が隠れており、それを改善することこそが成長の土台になると信じています。

厳しさは必要です。しかし恐怖や萎縮を生む環境では真の成長は望めません。安心して挑戦できる環境があってこそ、人は本当の力を発揮できるのです。
私自身も新人時代、「早く、正確に、丁寧に」をモットーに努力を重ねてきました。その過程で支えてくれた先輩や仲間の存在は、今も心に深く刻まれています。
今度は自分が支える立場となり、できない人を切り捨てるのではなく、強みを見出し、伸ばしていくことこそが真のプロフェッショナルの役割だと考えています。

この考え方は会社運営の根幹でもあります。
誰もが挑戦し、失敗を恐れず成長できる職場環境を築き、全員が輝ける会社を目指し続けます。

若者へのメッセージ

一番大切なのは、自分を「成長できる環境」に置くことだと思います。
どれだけ意欲や可能性があっても、環境が悪ければその芽は簡単に潰されてしまう。
だからこそ、最初に「どこで、誰と、どんな価値観の中で働くのか」を真剣に選ぶことが重要です。

私自身、若い頃から建設業界のさまざまな現場を見てきました。
理不尽な仕打ちや、才能を持ちながらも正当に評価されない人を数多く目にし、「このままでは人は育たない」と痛感しました。
今の会社では若手が安心して挑戦し、失敗しても再び立ち上がれる環境づくりを大切にしています。

どんな人にも、必ず輝ける舞台があります。
もし今がうまくいかなくても、それは「自分がダメだから」ではなく、「今いる場所が合っていないだけ」かもしれません。
焦らず、自分を成長させられる環境を探してください。そこからすべてが始まります。