リーダーインタビュー
山田大介
立誠学院株式会社 代表取締役社長 山田大介 https://www.rissei-gakuin.com/

Profile

新卒で某大手進学塾に入社。最年少で教室長・エリア長を経て、29歳で事業部統括責任者に就任。社内トップとして150人以上の社員を牽引し采配を振るう。3年後、32歳で独立。立誠学院株式会社を設立し現在18年目を迎える。

現在の仕事についた経緯

高校時代、勉強そのものより教師に強い違和感を抱き、授業をほとんど受けずに人生の意味について思索する日々を送っていました。高校卒業後も進学や就職を選ばず、自身の存在意義を模索し続ける中で、次第に社会に関わる決意を固めました。そしてあえて「最も嫌いな職業」であった教師を自らの道に選び、教育学部で学んで初等教育の教員免許を取得しました。
大学は首席で卒業したものの、教育実習先で教育観の違いから対立し、教員として不適合と判断されました。採用試験にも挑み続けましたが合格には至らず、公教育以外の場に可能性を見出して学習塾に進みました。以来、約30年にわたり塾講師として教育に携わり、現在に至っています。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりの根底には、「偏らないこと」への強い意識があります。教育に携わる以上、理想や情熱だけでは現場は成り立たず、一方で利益や効率のみを追えば教育の本質は失われます。営利を目的とする経営と、利害を度外視した教育という相反する二極の間に立ち、その均衡を崩さない経営観こそが、自身の在り方だと考えてきました。
現場においても同様です。子どもたちと直接向き合う講師としての立場と、教室全体を見渡し運営を担う管理者としての役割、そのどちらかに偏ることなく両立させることを常に意識してきました。また、生徒の思いや成長を最優先にしつつ、保護者の不安や期待にも誠実に応えるため、両者の橋渡し役として冷静で客観的な立ち位置を保つことを重視しています。
感情に流されず、しかし人の心を切り捨てない。そのために必要なのは、一面的な正しさではなく、大局を見渡す視野とバランス感覚だと私は考えます。教育とは答えのない営みであり、だからこそ極端に走らず、複数の価値観を同時に抱え続ける覚悟が必要になるのです。その姿勢こそが、30年近く教育現場に立ち続けてきた私の仕事へのこだわりであり、揺るがぬ信念となっています。

若者へのメッセージ

目まぐるしく変化する現代だからこそ「バランス感覚」を磨いてほしいです。新しいトレンドを柔軟に取り入れる姿勢は重要ですが、同時に、長い時間をかけて受け継がれてきた良き慣習や価値まで手放してしまってはならないのです。
変えるべきものと、変えてはいけないもの。その見極めを誤らないためには、常に自分の立ち位置、いわば振り子の原点を意識することが大切です。そのために必要なこと、それが「学び続ける姿勢」であり、本当の勉強は大人になってからがスタートラインなのです。
大きな社会貢献を成し遂げようとするならば、蓄えた知識と、それを適切に使いこなす知恵が必要です。それがなければ人の役には立てません。ガンジーの「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」という言葉を胸に、学び続けながら自分自身の使命を見つけてください。