現在の仕事についた経緯
大学院生の頃は歴史学者になりたいと思っていました。しかし研究がうまくいかず、今後の人生をどうしようかと思っていたところに、私立高校の求人が大学院の研究室に貼ってあるのを見つけ、応募し、教員になりました。
その高校がたまたま不登校者の支援をしていたので、不登校の問題と出会いました。そこからは、流れでここまできました。
子どもたちの存在が、一体何をすべきなのかを常に示してくれていたので、私はその時その時にできることに対して目を背けずに進むことができました。
そんな日々の中で、既存の学校という枠を飛び出したところに理想の教育があるのではないかと考えるようになり、教員を退職し、フリースクール・サポート校を開校する決意しました。
仕事へのこだわり
目の前の人に対して、それが生徒でも保護者でも、仕事と全く関係ない人でも、常に自分として、誠心誠意を尽くして向き合うようにしています。
若いときに勇気を出して行動できない人は、歳をとったら歳のせいで行動できないと言うし、立場ができると立場のせいで行動できないと言います。
だから私は若いときから、常に勇気を振り絞って、間違っていることは間違っている。否定されても正しいことは正しいと、一歩も引かずに過ごしてきました。
高校に勤務していた時は、上司とたくさん衝突しましたが、子どもたちのために常に最善を尽くすことができたことは、私にとって大きな自信になりました。
今も「至誠」(私心を捨てて誠意を尽くせば、必ず相手の心を動かし、願いが天に伝わる)という吉田松陰先生が大切にしていた言葉をいつも胸に、毎日誠実に頑張っています。
若者へのメッセージ
若いからできないということは何一つないから、「今が人生で一番良い時期だ」と常に思って、突き進んでほしいと思います。
そうすれば10年後、20年後も「今が人生で一番良い時期だ」と言い続けられると思います。
人は何歳になっても成長し続けることができるから、何を始めるにしても遅いということはありません。私も昨年、40歳になって、また大学院に入り直して歴史学に再挑戦しています。仕事の合間に勉強するのは大変なときもありますが、私の心を豊かにしてくれています。
若いみなさんは、これから仕事が忙しくなってきますが、忙しいときでも少しずつ読書をして、頭の中に今の自分とは異なった考えや、自分の行動を後押ししてくれるような考えを取り込むようにしていただきたいと思います。
「若くて何もないときこそ、その人の真の価値が発揮される」ものです。失敗してもいいから、前向きに進んでください。
そして失敗したときは年長者に頼ってほしいと思います。年長者の中にある「誠」を感じ取る力が若い人にはあるので、その曇りない目で、信じられる人を見つけて、たくさん助けてもらってください。

