リーダーインタビュー
董 鴻
株式会社東洋財託 代表取締役 董 鴻 https://www.tft-cp.co.jp/

Profile

学生時代は国語を得意とし、中学・高校ではバスケットボール部に所属。大学進学の過程で進路を見直し、日本への留学を決意。異なる文化の中での学びと生活を通じて、価値観の多様性に触れる。
幼少期より家庭環境の影響を受け、特に祖父の人柄や生き方に深く影響を受ける。祖父の誠実さと人との向き合い方を身近に見て育ったことが、自身の仕事観・人生観の礎となる。
複数の職場において優秀な人材と協働する中で、価値観や方針の違いによる葛藤を経験。自身の信念を貫き、理想の形で仕事を進めるためには独立が必要であると判断。
2020年、株式会社東洋財託を設立。現在に至るまで、事業を通じて「信頼に基づく価値提供」を軸に、実直な経営を続けている。

座右の銘

一期一会

現在の仕事についた経緯

私は子供の頃から特別目立つ存在ではなく、どこか穏やかな普通の学生でした。国語が少し得意で、背が高かったこともあり中学・高校ではバスケットボール部に所属していました。
大学入試は思うようにいかず、日本への留学を決めましたが、それは自分にとって一つの転機だったと思います。
家庭環境は決して順風満帆ではありませんでした。両親は私が小学校3年生の頃からよく喧嘩をしており、高校1年のときに離婚。その頃から私は祖父の家で過ごす時間が長くなりました。
父の存在は少し遠く感じていましたが、祖父をはじめとする大家族の温かさに支えられて、心の中には常に安心できる居場所がありました。
祖父は地域の人々から信頼される、とても誠実な人でした。彼の背中を見て育ったことが、私の中に「人の役に立ちたい」「信頼される仕事がしたい」という想いを芽生えさせたのだと思います。

仕事へのこだわり

自分の性格である、“乙女座らしい几帳面さと仕事におけるこだわりの強さ”が相まって、次第に「自分の信じる形で働く」ことを強く求めるようになりました。これまで3人の優秀な仲間と仕事をする機会がありましたが、立場や価値観の違いから、意見のすれ違いを経験することもありました。
そうした経験を通して、「だったら自分でやってみよう」と思い至り、やむを得ず選んだ形ではありますが、起業という道を歩み始めました。今では、自分の理想や価値観を形にしながら、日々仕事に取り組んでいます。

若者へのメッセージ

時代は常に変化し、不確実なことばかりかもしれません。しかし、だからこそ「自分はどう生きたいか」「何を大切にしたいか」を問い続けることが、これからの時代を生き抜く鍵になると思います。
失敗を恐れず、遠回りを恐れず、自分自身の人生を堂々と歩んでください。たとえ躓いたとしても、それは必ずあなたの糧になります。
そして何より、あなたの中にある「優しさ」や「思いやり」を忘れずに。人を思う気持ちは、どんな時代でも、どんな場所でも、必ず誰かの力になります。