リーダーインタビュー
杉山天真
株式会社Arxcs 代表取締役CEO 杉山天真 https://arxcs.jp/

Profile

1998年6月26日生まれ、奈良県出身。
2016年 ガンバ大阪ユース時代にJ3リーグ出場
2020年 関西学院大学体育会サッカー部主将
2021年 株式会社FC淡路島ゼネラルマネージャー
2022年 株式会社Arxcs創業
2023年 VISION SUMMITに初挑戦(過去4回累計739名参加)
現在はイノベーティブアスリート100名を輩出する教育事業を展開している

現在の仕事についた経緯

起業のきっかけは大学時代の怪我による長期離脱です。
大学サッカーでは、思い描いていたようにコンスタントに試合に絡むことができず、サッカー人生で初めて“サッカー選手としての価値”を見失いかけていました。そんな当時の自分を救うために、Arxcsを創業しました。
サッカー選手を引退し、少し違う角度から大学サッカーを見た際に、サッカー界の閉鎖的な環境やキャリアへの感度に課題を感じ、「選手が現役の時から自らと向き合い、社会との接点を持てるような環境を作りたい」と思うようになりました。

仕事へのこだわり

「仕事は自分で面白くする」これが私の仕事に対する流儀です。
多くの学生は、楽しくてやりがいがあり、給料も良い仕事を探しているでしょう。しかし、ビジネスの本質を理解すると、世の中に「おもしろい仕事」があるわけではないと気付くはずです。結局、仕事を面白くするのはその人自身です。自分で面白い仕事を作り出す力こそが、成功に繋がります。
私が経営者として働いている中でよく思うのは、「与えられた仕事」をただこなしているだけでは、誰もがその仕事を楽しめないということです。もし誰かに与えられたタスクが面白くないなら、それを自分で面白くしていくしかないのです。

私はサッカー選手であった学生時代から社会に出てからも、この「自分で面白くする」ことを徹底してきました。誰かに指示されてやる仕事に面白みは感じません。自分がやりたいことを見つけ、それを楽しむことこそが本当の意味での“面白い仕事”だと考えています。個人的には、何事も最初は「これをやりたい!」という熱い気持ちから始まったからこそ、楽しみながら成功を収めることができたのだと考えています。

さらに、現代社会は「常時接続時代」と呼ばれ、私たちはデバイスに囲まれて生活しています。常にSNSやメッセージのやり取りに気を取られがちですが、この状態では集中することが難しくなります。そこで提案したいのが「孤独」になることです。意図的に孤立し、他人の影響を排除することで、集中できる空間が生まれます。この「孤独」の中で自分と対話すれば、思考を深めることができるのです。私自身も大学卒業後、孤独を経験し、その中で流されない価値観や一人の時間を充実させる力を身につけました。

デバイスやSNSがなくなることはないでしょうが、それに振り回されず、自分と向き合う時間を作ることが、これからの時代においては非常に重要です。自分の仕事や人生を面白くするために、孤独を楽しみ、深く自分と向き合うことが成功への道です。

若者へのメッセージ

私から伝えたいことは3つあります。

まずは、失敗経験を積むということです。
大学生活は成長と挑戦の時期です。特に「自分らしさ」をどのように捉え、実現していくかが今後の人生に大きな影響を与えます。近年の若者は「自分らしさ」を理由に行動を避け、挑戦しないことがありますが、本当の「自分らしさ」は行動に現れます。失敗を恐れずに挑戦し、過去の自分を超える努力を続けることが大切です。失敗を避けると、成長の機会を逃してしまいます。

また、世の中はご縁で繋がっています。良い人間関係を築くためには、相手が求めているものを理解し、与えることが必要です。
自己中心的にならず、相手を思いやることで信頼が生まれ、成長に繋がります。素直に学び続けることも大切ですが、素直とバカは違うので、学びの姿勢を持ち続けましょう。

最後に、学生時代にこそ多くの人と出会い、自分のネットワークを広げることが重要です。
自分を発信する場を持ち、SNSやブログなどで自分を表現することが、今後の大きな武器になります。そして、バイト以外でお金を生み出す経験を積むことも大切です。時給に依存せず、価値を生み出す力を養うことが、将来の大きな財産になります。

人生はマラソンのようなものです。この大学時代を、自分の成長に繋げてください。