現在の仕事についた経緯
アメリカのカンファレンスでの回生ブレーキ技術に関するやりとりがきっかけとなって、Link社の試験装置と出会い、その後日本での事業展開に関わる機会を得ました。製品と技術の独自性から日本市場でも通用すると確信し、新たな分野での挑戦を決意しました。
現在はアメリカ本社の代表や開発チームと密接に連携し、独自の技術力を活かした製品提案に取り組んでいます。ブレーキという安全に直結する分野において、日本の品質基準を満たしつつ、さらなる技術革新を目指しています。
仕事へのこだわり
30年以上、自動車メーカーでシャシーとブレーキに携わり、そこでの様々な経験が現在の仕事のスタイルにつながっていると感じています。大切にしているのは「現場の課題を正しく理解すること」と「その課題に最適な解決策を提示すること」です。
お客様から「こんな製品がほしい、こんな機能がほしい」といった問い合わせをうけることがありますが、それが本当にお客様の課題解決につながるものなのかどうかを見極めることは容易ではありません。たとえば装置の要求性能は高いほうがよいと思われがちですが、必要以上の要求は価格、サイズ等にも大きく影響してしまいます。
常に心がけていることはお客様が作業をしている現場を直接見せていただくこと、現場を一番よく知っている方々のお話しを聞かせていただくことです。これだけで一気に解決策が導かれることも珍しくありません。
現場には必ずお客様の要望、解決すべき課題のヒントが隠されているのです。
若者へのメッセージ
若いころに経験した海外勤務では、日本との価値観の違いに大いに戸惑うこともありましたが、多様な考え方に触れることは、自分自身の視野を大きく広げてくれました。
これからの時代、まったく予測もつかない課題や困難に直面することも多いと思いますが、それらを乗り越えていくことが自分自身の大きな成長につながります。
困難な状況こそが自分を高めるための最大のチャンスです。
自ら設定した目標に向かって前進し、未来を切り開いてください。