リーダーインタビュー
尾崎隆之
株式会社井谷衡機製作所 代表取締役社長 尾崎隆之 https://itanikoki.co.jp/

Profile

明治大学経営学部卒業。新卒でスタートアップしたばかりのシステム開発企業へ入社し、大手自動車部品メーカーの生産管理システム開発プロジェクトに参画する。5年後、祖父の逝去をきっかけに、家業(現職)を継ぐ。現在は、一般社団法人日本試験機工業会の技術分科会委員や、日本材料試験技術協会の理事を務める。

現在の仕事についた経緯

亡くなった祖父が経理や人事業務を主に行っていたため、まずは経理業務と人事業務を担当しました。
上記業務は、スポットで多忙となるため、空いた時間で現場にて弊社メイン業務である材料試験機の校正メンテナンス作業に従事し、技術者としてのイロハを学びました。
入社した際の部門は営業部だったため、徐々に顧客を任されるようになり、今ではほぼ全ての業務をこなしています。

仕事へのこだわり

システム会社に入社した理由は、何か手に職をつけたいと思ったからです。全てが初めてだったため、兎に角がむしゃらに知識や技術を吸収しようと思いました。
そこで気づいたことは、何の仕事をするにしても人が関わっているということです。どんな人が関わり、どんな思いで働いているのか、人にフォーカスを当てて業務にあたっていると、今までの仕事の見え方がガラッと変わり、仕事の質が変わっていくことが分かりました。
現在の仕事は社長という人の人生に携わる仕事です。そのため、まずは人となりを見ながら、その人と正面から向き合うようにしています。時に裏をかくこともありますが、人間関係構築を第一に考えています。

若者へのメッセージ

私自身、大学卒業まで特にやりたいことも無く、ただただ闇雲に親や知人の言うことを聞いて生活していました。また、人と違うことを極端に恐れ、なるべく第三者と同じ意見でいることを大事にしていました。
しかし、このVUCAの時代、誰も皆さんの将来を見据えることは出来ません。将来は誰かが決めるのではなく、自分自身で決めるのです。そしてそのためには誰かと違うことを恐れず進むべきです。
そこで大事になるのは、誰かの話を聞ける“素直な心”だと思います。人は同じような肌の色や背格好をしていますが、考え方やモノの捉え方は十人十色です。是非、ただこの世界を拒絶するのではなく、まずは話を聞いて、自分自身の世界を広げられるような心を持ってほしいと思います。