現在の仕事についた経緯
父に家業を追われ、紆余曲折の後、グループ企業ながら父の会社とは違うところで起業の流れとなりました。その後、四苦八苦して流れ着いたのが今の事業です。
仕事へのこだわり
私の家業は鋳物工場(鉄の工場)です。私は高校の時、家業の現場でアルバイトをしました。私がしたのは木型に砂を入れて固めるという作業で、それを薄暗く空気も悪い中、朝~夜までロボットのように続けるものでした。その時「こんな単純作業を現場から減らせないか、あるいは無くせないか」という強い想いを持ちました。その後、単純作業をしている色々な業界の現場が目に付くようになりました。
大学を出て商社に入り、4年で家業に戻りました。戻って真っ先に「先ずは現場作業の改善をしたい」と父に言いましたが聞き入れられませんでした。父とのズレが膨らむようになり、結局は父とは袂を分かち、父の会社とは別に起業しました。
起業後は事業がなかなかうまくいかず四苦八苦しました。しかし、コロナ禍でとあるDXベンチャーと出会って変わりました。そのベンチャーは「単純作業をDXで減らせる」技術の会社でした。それは私の長年の想いとリンクしました。人手不足も解消できる、時代に合った意義ある内容でもあり、代理店としてすぐ契約しました。
その後は昼夜問わず猛烈にPRを進めました。当初は認めてもらえず受け入れられませんでしたが、ある時から順調に導入が進み、今は、各業界のトップ企業へ導入され、事業が伸張しました。
この経験から学んだ仕事に対する考えは、
・世の中に本当に役立つ事業なら、初っ端は厳しくともいつか道は開ける。
・心からやりたい&意義ある事業なら、何としてもうまく行かせる、絶対正解にするという気概が大切。
ということです。
当社は簡単&安価なDXシステムのみをご案内しています。単純作業の負担を減らして現場力を上げ、人手不足が深刻化する時代においても国力が上がるよう貢献したいといつも考えています。
若者へのメッセージ
私はバブルと呼ばれる時代に学生時代を過ごしましたので、「日本が元気で未来が拓けていた雰囲気」を体感し、「明るい将来像を自然に描けた」世代でした。日本が世界の中心ではないかと勘違いするくらい、日本が強い国力を誇った時代でした。今の若い方々はそういった雰囲気を体感されていないので可哀想だと思います。
しかし、その頃から騒がれていた社会問題(高齢化など)がいま浮き彫りになり、かつ社会全体で情報化(ICT化・DX化)と情報の民主化(SNS化)が進んでいるので、周囲をよくよく観察して「この分野なら自分はいける」というところに目を付ければ、その分野での第一人者になりやすいと思います。
私はあるベンチャー企業の経営者団体に属しているのですが、そこには「この分野ならこの人」という若い方が何人もおり、いつも刺激をもらっています。
チャンスは転がっています。観察して「いける」と思ったら、小さな一歩でも先ずは歩みを始めてください。そしてその道を徹底的に貫いてその分野の第一人者になってください。
いつかお会いできるのを楽しみにしています。