リーダーインタビュー
小河原明葉
株式会社Front Row Athlete Agency 代表取締役社長 小河原明葉 https://frontrowathleteagency.com/

Profile

幼少期〜高校までをアメリカで過ごし、スポーツ代理人を志す。日本に帰国後は慶應義塾大学法学部に進学。大学在学中、Red Bull Japanにてマーケティング職のアスリート担当として正社員採用。アスリート起点のマーケティング施策を担当。
その後、新卒としてPwCコンサルティングに入社。経営コンサルタントとして営業やマーケティング領域のプロジェクトを中心に従事。
現在はFront Row Athlete Agencyで代表取締役社長を務め、スポーツ代理人としてアスリートのマネジメントを行うほか、企業のスポーツ関連のマーケティング・プロモーションやイベント制作を支援。

現在の仕事についた経緯

日本のスポーツ業界では、アスリート側に立って契約交渉などを行い、選手としての立場を守る役割を担う代理人が少ないという課題があります。そうした現状に問題意識を持ったことから、私はスポーツ代理人(スポーツエージェント)という職種を目指すようになりました。そして、その活動を組織化し、スポーツエージェンシーとして立ち上げたのが現在の会社です。

スポーツ代理人という存在を知ったのは、幼少期から学生時代までの約10年間を過ごしたアメリカでした。欧米では、ドラフトや移籍が一大ニュースとして取り上げられることは日常茶飯事ですが、その裏側には契約交渉を担うプロフェッショナルが存在します。調べるうちに、日本では代理人の利用がまだ十分に普及していないことも知りました。

日本と世界をつなぐ代理人となり、日本人アスリートの活躍の場を広げたい。そう考えた私は、その日から代理人として必要なスキルを磨くため、学歴やキャリアを積んできました。法律や契約の知識を身につけるため大学は法学部に進学し、在学中にはもともとインターンとして活動していたRed Bullでアスリートマーケティングのポストに採用していただき、スポーツやマーケティングの領域に携わりました。

一方で、将来的に独立してスポーツ業界の発展に貢献するには、社会の仕組みを理解することも必要だと考え、新卒でPwCコンサルティングに入社し、経営コンサルタントとして経験を積みました。会社員として充実した日々を送る一方で、「いつスポーツ代理人になれるのか」を気にし続ける生活は望ましくないと感じるようになりました。始めるなら今日が一番早い日だと覚悟を決め、起業しました。

仕事へのこだわり

私の仕事のこだわり、そしてミッションは、日本でもスポーツと社会の接点を増やし、「アスリートが競技以外の領域でも価値を発揮できる環境」をつくることです。アスリートの代理人活動だけでは、スポーツと社会の接点は十分に広がらないと考えています。
そのため、オフコートでアスリートが実現したいことに寄り添いながら、一般社会や企業が求めていることと適切につなぐことで、スポーツ産業の拡大に貢献し、スポーツが自然に社会に溶け込む環境をつくりたいと考えています。

世界に目を向ければ、スポーツを起点とした広告やクリエイティブ、ブランドと連動したキャンペーン施策など、優れた事例が数多く存在します。海外のアスリートの中には、競技者であることに加え、実業家、投資家、啓蒙活動家、ファッションアイコンなど、複数の顔を持ちながら活躍している人も少なくありません。つまり「スポーツ」には、競技そのものを超えた文化圏・経済圏が存在しているのです。

そのため弊社では、代理人業務に加え、スポーツ関連のマーケティングやプロモーション、イベント制作にも注力しています。スポーツ領域以外の企業様が、スポーツやアスリートの力を活かした企業活動を行えるよう支援することで、スポーツと社会の接点を広げていきたいと考えています。
アスリートが競技で輝くことはもちろん、その先の人生や社会との関わりにおいても主役であり続けられるように。そうした環境を日本のスポーツ界に根付かせていくことが、私たちの目指す姿です。

若者へのメッセージ

私自身も若者だからこそ、私たち若者は未来を創る牽引者として、①自分の興味関心に敏感でいること②それを活用して社会に貢献するにはどのような手段があるかを常に考えることが重要だと思っています。
時代によって経済トレンドは違えど、常にビジネスの根底には課題解決があるはずです。各々がパッションを持てる領域で社会に貢献することが、自身の満足度にも繋がると思っています。