未分類
中野和宏
日本ハイドロパック株式会社 代表取締役 中野和宏 https://nihon-hydropac.com/

Profile

大垣西高校卒業。某家具製造会社に入社し、ヨーロッパ視察などを経て、海外とのやり取りや語学に関心を持つ。2008年、日本ハイドロパック入社。高圧専用機器を米国から輸入し顧客へ販売する窓口を担当。2023年、取締役就任。2025年、代表取締役就任。
水素関連事業をはじめとする高圧、超高圧を必要とする分野へのサービス提供に取り組む。米国をはじめとする近隣諸国を訪問し、新たな分野開拓に励む日々。

現在の仕事についた経緯

高校卒業後、漠然と大学進学を考えていた私は、浪人生活を送る中で学業への意欲を失っていました。しかし、約1年後、社会に出ることを決意し、地元の家具製造会社で新たな一歩を踏み出すことになります。そこで幸運にも期待を寄せていただき、主要な製造機械のオペレーションや設計業務に携わる機会を得ました。

これらの機械は主にヨーロッパ製で、その現場で出会ったドイツ機械メーカーの日本人エンジニアとの出会いが、私の人生を大きく動かすことになります。当時30歳ほどの彼は、語学力、コンピュータスキル、そして高度な技術力を兼ね備え、「自分にはいつでも国境を越えた仕事ができる」という自信に満ち溢れていました。当時20歳だった私は、30歳になるまでに彼のような人物になりたいと強く憧れるようになりました。

幼少期から学業に力を注いできた自負もあり、基礎学力には自信があった私は、仕事をしながら英語学習を始めました。その後、仕事でヨーロッパ視察の機会を得て、国境を越えたフィールドでエンジニアとして活躍するという夢は、より一層明確なものとなりました。

そんな折、エンジニアを募集していた日本ハイドロパックの求人を見つけ、応募したことが入社のきっかけです。同社は米国製の機械を日本に輸入し販売しており、私の希望する職種と合致していました。
入社後は、高圧技術、貿易実務、英語、営業スキル、法規対応など、多岐にわたる知識と経験を積むことができました。また、数十回にわたる渡米経験を通じて、「やりがい」と「達成感」を深く実感しています。

仕事へのこだわり

いかに多くの学習や経験を重ねても、私たちは常に未知の事柄や困難に直面するものです。それらを乗り越えるために不可欠なのは、一歩踏み出す勇気と、困難に立ち向かう精神力、そして揺るぎない忍耐力です。華やかな舞台で輝くスーパースターでさえ、その陰には地道な努力の積み重ねが必ず存在します。前代表者から受け継いだ「プロとは、いかなる状況下でも基本を繰り返し徹底できる人である」という教えを、私は日々の仕事において大切にしています。

機械トラブルや納期遅延といった問題が発生したその時こそ、迅速、正確、かつ真摯な対応が最も重要となると考えています。困難に直面すると、「問題と向き合う」「顧客と向き合う」という基本を忘れ、現実から目を背けたくなるのは、決して珍しいことではありません。しかし、それでは問題の本質的な解決には決して辿り着けません。むしろ、一刻も早く問題と真摯に向き合うことこそが、解決への唯一の道だと信じています。たとえ小さな取り組みであっても、それが問題解決への確実な第一歩となると確信しています。

また、顧客に対して最も重要なのは、耳を傾け、深く理解しようとする「傾聴」の姿勢です。顧客が何をどのように実現したいのか、その根底にある潜在的な課題は何かを丁寧に聞き取り、深く掘り下げることによって、初めて顧客にとって真に最適な提案が可能になると確信しています。

私は、良いサービスとは「自身の価値を正しく顧客に理解していただくための行動そのものである」と信じています。これからも、この信念を胸に、会社の仲間と共に未来へ向かって歩んでいきたいと考えています。

若者へのメッセージ

マーク・トウェインの名言に「今から20年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望するだろう。……冒険し、夢を見、そして発見するんだ。」というものがあります。
私自身がそうだったのですが、20歳の頃は後悔ばかりしていました。しかし、後悔しないための唯一の方法は「とにかくやってみる」ことだと気づいたのです。やらなかったことは後悔として残り、やったことにはたとえ失敗があっても後悔はありません。やはり、何事も挑戦することが、将来の幸福度を大きく左右すると私は思います。
あなた自身が選ぶ道を「あの選択は正しかった」と言えるものにするのは、自身の行動のみだと信じています。