リーダーインタビュー
水谷智之
一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム 理事・会長 水谷智之 https://c-platform.or.jp/

現在のお仕事についた経緯

私が現在の仕事に携わるようになったのは、過去の経験が大きな影響を与えています。リクルートという企業で長年にわたって働いたことが、キャリアの土台となりました。その中で、個々の社員がどのように成長し、社会に貢献していくのかを深く考えるようになりました。
リクルートを退職後、私は地域に根ざした活動にシフトしていきました。特に、若者が地方で新しい生活を築くための支援に力を入れるようになりました。企業経営を通じて得た知識や経験を、地域の活性化に活かしたいと考えたんです。そこで、地域づくりに関するプロジェクトを立ち上げ、若者の力を引き出す活動に注力するようになりました。
その活動の一つが、私が理事・会長をつとめる一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームで取り組んでいる「地域みらい留学」です。これは、高校生が自分の住む地域を離れ、全国各地の特色ある高校で学ぶ機会を提供するプログラムです。2018年にスタートし、現在、提携している公立高校は、全国35道県140校以上にのぼり、毎年800人以上が留学しています。
地域みらい留学の魅力は、若者が多様な環境で学び、視野を広げられることです。都会の高校生が地方の高校で学ぶことで、地方の魅力や課題を肌で感じる。こうした経験が、将来の地域創生を担う人材の育成にもつながると考えています。

仕事へのこだわり

私の仕事に対するこだわりは、「人の成長と地域社会への貢献」です。特に、働く人々が自身の力を最大限に発揮し、成長できる環境を作ることを最も重要視しています。企業や組織は、社員一人ひとりの成長を促すことで、社会全体に良い影響を与えると信じています。そのためには、自己成長を促進する環境と支援を提供することが大切です。
また、地域社会への貢献も私の仕事における大きなテーマです。地域創生においては、地域資源を最大限に活用し、地元の人々が自ら課題解決に取り組めるような仕組み作りが求められます。外部からの支援ではなく、地域の人々が主体となって変革を起こしていくことが重要です。
地域の人々自身が課題を見つけ、解決策を考え、実行していく。そのプロセスを支援することが、真の地域活性化につながると信じています。そうした地域創生の具体的な取り組みとして、注目してほしいのが、島根県の海士町です。
私は海士町で、地元の公立高校と町の経営補佐官として地域の活性化に関わっています。海士町は人口減少に悩む離島でしたが、教育改革を通じて地域の活性化に成功した好例です。地元の公立高校である隠岐島前高校を「魅力化」することで、島外からの入学者を増やし、地域全体の活力を高めました。
この取り組みから学んだのは、「教育」が地域創生の鍵を握っているということです。若者が地域に残る、あるいは地域に戻ってくる理由を作ることができる。それが持続可能な地域づくりにも連なります。
共感のエネルギーの連鎖こそが、私たちが目指す社会を実現するための最も強力な力だと考えています。 そのエネルギーが集まり、広がることで、個人や企業、地域、ひいては社会全体が持続的に成長していきます。そのために、常に共感を大切にし、そのエネルギーを活かすための仕組み作りに力を注いでいます。  

若者へのメッセージ

若者に伝えたいのは、挑戦を恐れず、自分の力を信じて進んでほしいということです。社会は日々変化しており、その中で自分の可能性を最大限に引き出すことが大切です。私は、失敗を恐れずに挑戦し続けることで、多くの学びを得てきました。若い時にこそ、多くの経験を積み、自分を試すことが未来を切り開く力になります。
また、地域活性化に関心がある若者には、地方での可能性を見逃さないでほしいです。都市部だけでなく、地方にも豊かな資源や可能性が広がっており、そこには多くのチャンスが存在しています。自分がやりたいことや夢を追い求め、地域に根ざした活動を通じて新たな価値を創造していくことが、未来を作る大きな力になると信じています。
最後に、どんなに厳しい状況でも、自分を信じて前進し続けることが最も重要です。どんな道を選んでも、信念を持ち続けることで必ず道は開けます。