リーダーインタビュー
小池貴浩
株式会社Wealth Journey Navigators 代表取締役社長 小池貴浩 https://www.wealthjourneynavigators.jp/user/top

Profile

2010年中央大学法学部卒業後、日本生命保険相互会社に入社。リテール部門の事業戦略立案・推進業務等を経験後、2021年よりアクセンチュア株式会社にて、生命保険会社・通信会社・ハイテクメーカー向けのDX支援を経験。
一人ひとりのお金の管理を容易にして、最適な資産運用とリスクマネジメントをサポートしたいとの思いから、2024年4月に株式会社Wealth Journey Navigators(ウェルスジャーニーナビゲーターズ)を創業。

現在の仕事についた経緯

私は司法書士を目指し勉強していたため、就職活動の開始が1年遅れました。就職が決まった後の5年生のとき、ベンチャー企業でのインターンを経験し、新しい事業を生み出す魅力に惹かれました。卒業後は日本生命に入社し、ライフプランニング業務をサポートする中で、一般消費者の金融リテラシーの課題を実感しました。
起業を見据え、コンサルティングファームでの修業を決意し、アクセンチュアに転職。DX支援の経験を積みながら、論点思考や仮説思考を磨きました。その後、日本生命でのライフプランニングの知識と、アクセンチュアで培ったテクノロジーを活用したサービス構築の経験を融合させ、「みらい家計簿」(https://miraikakeibolp01.com/)を構想し、起業しました。

仕事へのこだわり

私の仕事に対する拘りは、大きく3つの軸に分かれます。
まず、「一度決めたことはやり抜く」という姿勢です。日本生命時代は、営業現場をサポートする部署に所属していました。その中で、決まった販売目標の達成に向けた営業現場の「やり抜く姿勢」に強く感銘を受けました。この経験を通じて、達成可能でありながら、ストレッチした目標をしっかり設定し、そのために戦略を練るというスタンスが身につきました。この考え方は、私自身のビジネスパーソンとしての基本姿勢となり、座右の銘である「意義ある目標を掲げ、最後までやり抜く」にも表れています。現在も事業を運営する上で、目標を明確に定め、達成に向けて粘り強く取り組むことを常に意識しています。
次に、「常に本質的な課題・論点設定を意識する」ことです。これはアクセンチュアでのコンサルティング業務を通じて培ったものです。ビジネス課題に取り組む際、表面的な問題にとらわれず、根本的な要因を見極めることが重要です。適切な問いを立てなければ、いくら努力しても本質的な解決にはつながりません。私自身も、事業の意思決定を行う際は、常に論点を整理し、優先度を見極め、最適な戦略を立てることを心がけています。
最後に、「企業目線ではなく、消費者目線で社会課題を解決すること」です。収益性の追求は重要ですが、それ以上に「誰のために、何の課題を解決するのか」を考えることが大切です。みらい家計簿も、「金融リテラシーの低さによって、将来の家計が破綻してしまう人を減らす」という社会課題にアプローチするために生まれました。企業の都合ではなく、消費者の視点に立ち、テクノロジーを駆使してより良い社会を創ることが、私の仕事への拘りです。

若者へのメッセージ

私は、若いうちに多様なビジネスモデルや企業文化に触れることが、キャリアの成長において非常に重要だと考えています。転職や副業だけでなく、1社に勤める中でも、積極的に新しい経験を積むことが重要です。
例えば、社内プロジェクトやタスクフォースへの参加、本業を持ちながら別部署の仕事を兼務するクロスファンクションでの業務、社外パートナー企業との協業・アライアンス業務、社内ベンチャー・新規事業制度の活用、海外研修・出向・留学、業界団体・研究会・コミュニティへの参加など、多様な機会を活用することで、自身の視野が広がり、成長の加速につながります。
また、こうした挑戦を続ける中で、最新のテクノロジーに触れることも欠かせません。AIをはじめとした技術革新が進む時代において、新しいツールやサービスを積極的に活用し、自らのスキルを高めることが大きな差別化要因になります。年齢を重ねると、新しいことに対する挑戦意欲が低下しがちですが、未知の領域に飛び込み、変化を楽しむ姿勢こそが、未来のキャリアを切りひらく鍵となります。
挑戦し続けることが、自分の可能性を最大限に広げる道です。ぜひ、恐れずに新たな一歩を踏み出してください。