リーダーインタビュー
河村杜永
株式会社TripleEight 代表取締役 河村杜永 https://triple-8.co.jp/

Profile

福岡県の大学を卒業後、上京し複数の飲食店運営を経験。その後営業職に従事し実績を積む。その経験を元に、大手企業の新規事業に営業代行として参画。事業の急所を的確に見抜くも、組織の壁に阻まれ撤退が決まった時、“自分がトップに立ち、直接価値を提供する”という道を歩むことを決意。
20代の頃から〝最強のNo.2〟を目指していた経験は、外部から事業を支援する現在の〝最高の伴走者〟という役割にこそ活きると確信し、現在は、営業組織特化の生成AI導入支援のプロフェッショナルとして、新規事業経験者のみのチームを率いた会社を経営。
著書:『成果は仕組み×行動×AIで決まる。』

現在の仕事についた経緯

私のキャリアの原点は、飲食店や営業の現場で常に感じていた「なぜ、もっと効率的にできないのか」という純粋な問題意識です。どうすればもっと楽に、もっと大きな利益を生み出せるのかを考える日々でした。
決定的な転機は、営業として参画した大手企業の新規事業です。成功の道筋が見えているにも関わらず、やむをえない事情で撤退が決まった時、歯がゆさと同時に「これなら自分でやった方が、もっと多くの企業を救える」という強い確信が生まれました。
そんな時、個人で学習していたAIの進化に衝撃を受けます。これは私がずっと追い求めてきた“効率化”を、圧倒的なレベルで実現できるツールだと。私の現場経験とAIの力を組み合わせれば、多くの挑戦する企業を成功に導けると信じ、起業しました。

仕事へのこだわり

私の仕事人としてのこだわりは、昔も今も変わりません。“任されたミッションを、絶対にゴールさせること”です。会社の一員だった頃から、たとえ周囲に否定されようと、時間がかかろうと、最後に必ず結果を出すことだけを考えてきました。

そのために、プレイヤーとして特にこだわっていたことが3つあります。

一つ目は、机上の空論を信じない、徹底的な現場主義です。
私は、会議室で生まれた綺麗事の計画が、現場でいかに無力かを痛いほど知っていました。だからこそ、常に自分の足で現場を歩き、自分の目でボトルネックを確かめ、自分の手で泥臭く改善する。計画倒れになるポイントを誰よりも知っていたからこそ、結果が出るまで実践にこだわり続けました。

二つ目は、そのゴールを常に事業の利益として定義していたことです。
目の前の業務をこなすだけでなく、“この仕事は、どうすれば会社の利益に繋がるのか”を常に自問自答していました。コスト削減のような守りの改善だけでなく、どう攻めに転じて新たな売上を生み出すか。一担当者でありながら、常に経営者の視点で事業の成長を考える。それが私の信条でした。

そして、三つ目のこだわりが、空気を読めないと言われることを恐れない覚悟です。
事業の成功を本気で考えるからこそ、社内の馴れ合いや忖度は不要だと考えていました。会議で誰もが口をつぐむような場面でも、事業のために必要だと信じれば、たとえ相手が上司であってもストレートに意見を伝えました。空気を読めないと言われたことも一度や二度ではありません。しかし、短期的な波風を恐れるより、事業の未来を優先する。その姿勢こそが、ミッションを任された者としての誠意だと信じています。

かつて目指した〝最強のNo.2〟とは、リーダーの顔色を窺うのではなく、時には嫌われ役になってでも事業を成功に導く存在です。この信念は、プレイヤー時代に培われ、今、会社の哲学そのものになっています。

若者へのメッセージ

1年前の悩み、今でも覚えていますか?
では、3ヶ月前の悩みはどうでしょう?

SNSが普及し、これだけ時の流れが速い時代、私たちの悩みのほとんどは、いつの間にか忘れてしまうほど、案外ちっぽけなものではないでしょうか。

だとしたら、その悩んでいる時間、少しもったいないと思いませんか?
これから本格的に訪れるAI時代、変化のスピードはさらに加速します。私たちが「どうしよう」と考えている間に、世界はどんどん先に進んでしまうのです。

では、どうすればいいか。答えはシンプルです。
「悩む時間で、まず動いてみる」。
完璧な計画なんて必要ありません。SNSで気になる人にDMを送る、イベントに申し込む、本を1ページ読む。その小さな一歩が、昨日までの悩みを驚くほどちっぽけに見せてくれるとしたら、試してみる価値はあると思いませんか?

動けば、悩みは消える可能性が高まり、加速し、もっと面白い課題に変わります。それこそが「成長」ではないでしょうか。

もし、その一歩の踏み出し方がわからなければ、いつでも気軽に声をかけてください。
立派な相談である必要はありません。ただのおしゃべりだけでも大歓迎です。

行動しようとするあなたの挑戦を、全力で応援しています。