現在の仕事についた経緯
2011年のPFI法改正により会社がPPP事業(Public Private Partnership)に本格的に取り組み始めた際、私は社内でも初期のコンセッション事業に携わる機会を得ました。グループ会社である愛知道路コンセッション株式会社への出向や、前田建設工業本店でグループ長として公共事業運営を行い、経験を深めました。
2021年からはインフロニア・ホールディングス株式会社で室長を歴任し、総合インフラサービスの戦略立案に貢献。こうしたPPP事業における豊富な経験と実績が評価され、2024年4月1日付で、みおつくし工業用水コンセッション株式会社の代表取締役社長に就任いたしました。
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは、新人時代から一貫して「新しいものや仕組みを取り入れ、社会に役立てたい」という思いにあります。土木設計部での経験や香港での大規模プロジェクト参画を通じて、技術だけでなく、社会との調和や長期的な機能性を重視する視点を養いました。清華大学での学びや、九州大学出向時に廃棄物関連でJICA・外務省から感謝状をいただいた経験は、新しい技術やアプローチが社会に与える影響の大きさを実感させました。
2011年のPFI法改正以降、会社がPPP事業に本格的に取り組み始めると、私は初期のコンセッション事業に積極的に携わりました。これは、建設請負とは異なるPPPの事業全体のリスク管理や、民間企業の創意工夫による公共サービス向上という考え方に魅力を感じたからです。愛知道路コンセッションへの出向では現場での事業運営を経験し、前田建設工業本店ではコンセッション部のグループ長として、新しい事業モデルの構築や既存事業の改善に尽力しました。
インフロニア・ホールディングスでは、総合インフラサービス戦略室長、インフラサービス改革室長として、グループ全体のインフラサービス戦略をリード。ここでは、既存の枠組みにとらわれず、デジタル技術の導入や異業種連携など、常に新しいアプローチを積極的に取り入れ、サービスの質的向上と効率化を図ることに注力しています。
私のスタイルは「既存の常識に囚われず、常に未来を見据え、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れながら、社会と顧客に最適なソリューションを提供し続ける」ことです。変化する社会のニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献していくことが、私の仕事の最大のこだわりです。
若者へのメッセージ
少子高齢化に伴う担い手不足やAIの進化で働き方は激変します。日本の雇用慣習も変わるでしょう。皆さんに伝えたいのは、「変化を恐れず、新しいものに積極的にチャレンジしてほしい」ということです。
私自身、PFI法改正後のPPP事業への挑戦や、香港という異文化での仕事、JICA・外務省からの感謝状をいただいた経験を通し、新しいアプローチが社会に与える影響の大きさを実感しました。当時は意識しませんでしたが、多様な人々との協働が今の私を形作っています。
AIは仕事を奪うだけでなく、新たな機会も生み出します。人間ならではの創造性や倫理観を磨き、AIと協働する力を養うことが重要です。私自身も、生成AIを積極的に導入し、その活用を社員に強く推進しています。生成AIがもたらす生産性向上の可能性を日々実感しているからこそ、皆さんもこの強力なツールを使いこなし、自身の可能性を最大限に引き出してほしいと思います。
変化の時代だからこそ、多様な人々と繋がり、協働する力が不可欠です。異なる視点を尊重し、チームで課題解決に取り組む経験は、皆さんのキャリアを豊かにし、日本の未来を形作ります。
日本の将来は、変化を受け入れ、挑戦を続ける皆さんの行動にかかっています。困難を乗り越える経験は成長の糧です。好奇心と勇気を持って、皆さんの無限の可能性で未来を創造してください。心から応援しています。