リーダーインタビュー
伊藤清治
株式会社ComRade 代表取締役社長 伊藤清治 https://www.comrade-jp.net/

Profile

島根大学総合理工学部に入学するも5年通って中退。同大学生物資源科学部を4年(当時28歳)で卒業。在学中に合資会社ComRadeを立ち上げ、学生コミュニティサイトの運営に携わる。
卒業後はオフィスを構え、後輩である島根大学放送サークルと提携し、前述のラジオ局やイベントに学生派遣を行う事業を営む。5年の学生支援生活に「同じことの繰り返し」感を覚え、短期東京移住。そこで出会った人物に感銘を受け、強く移住を考えるようになるが、通算15年世話になった島根県松江市への恩も捨てきれず、踏ん切りをつけるために松江市議選に最年少候補として立候補。ギリギリ供託金没収点を上回る得票数を得るも惨敗。公約どおり「当選できなかったら東京に移住する」を実行に移す。
国会議員秘書をやったり、友人が初挑戦する選挙を全力で応援したりと、政治の世界に足を踏み込んだり、スリランカという遠い島国の人たちと、日本人との以上の絆を築けたり、様々なことをしながら東京でそれなりに楽しい毎日を続け、気づいたら合資会社時代から20年、株式会社化から10年が経過していた。

現在の仕事についた経緯

現在はスリランカの超高級紅茶STHUTHIYを日本中あまねく広げるべく活動しています。
STHUTHIYをはじめとするシルバーティップスは、茶樹の先端のみを熟練した職人が手摘みでだけ収穫するので機械化ができない超希少種です。それゆえ、ローマ教皇や英王室、アラブの豪族などによって買い占められてしまうので西側諸国にはまず出回りません。それを「わざわざ遠いところに来てくれた日本人だから」という理由だけで枠をつくってくださったのです。売らないわけにはいかないでしょう。
東京に来た際にあまりに暇だったのでアルバイトをしていたのですが、その時の同僚が元居酒屋チェーンの店長で、スリランカ人留学生を雇っていた縁で彼の結婚式に招待されスリランカへ。それは豪邸が会場で、何日にもわたるパーティ、参列者100人以上というとても盛大なものだったと聞いています。超親日国であるスリランカ人で会社を経営している方から「ぜひ日本と取引をしたい」というお話があり、当時から会社を経営していた私に白羽の矢がたったというのがはじまりです。
思えば東京に来て最初の仕事がその紅茶事業でしたが、スリランカ国内の内戦・コロナ禍・経済破綻という先方の未曾有の国際的危機とあわせて、それに似合わないゆるゆるとしたゆったりした先方のお国柄のせいで交渉が遅々として進まず、ようやく去年品物が入ってくるという10年がかりのプロジェクトとなりました。

仕事へのこだわり

私はお恥ずかしながらやってきたことに一貫性がありません。あるときは学生の支援を行い、ある時は関西の中小企業の経営指南を行い、ある時はラジオ局で帯番組を任され、そして紅茶へと辿り着きました。
10年経った後、どうなっているか想像もつきません。しかし1つだけ。私を信じて頼ってきてくれた人だけはぜったいに裏切らない。期待に答えるべく万全を期す、それだけは肝に銘じて生きてきました。
だからこそ、最初に我が国と国交を回復してくれ、今でもここまで親愛の情を寄せてくれているスリランカという国や人たちとの関わりは続いているのではないかと思います。
スリランカという国名がもっと一般的になって、そしてスリランカといえばSTHUTHIY。と、いうぐらいになれるようにこれからも頑張ります。

若者へのメッセージ

若かりし頃に読んだ新選組をテーマにした漫画でこんなセリフがありました。
「若い時期は短い!今このあふれるパワーをすべてぶつけてしまうんだ!」新選組の面々ほど私の人生が血肉湧き踊るものであったとは言いませんが、少なくとも私は今の人生にただ1つの後悔もしていません。
「私の青春は、素晴らしい人たちと素晴らしい時間を過ごした。」その一言に尽きると思います。できることならば私にとってはもう過ぎ去ってしまった青春の炎を存分に燃やし尽くしてくれることを心から願います。