リーダーインタビュー
井川真一
株式会社Global Career Incubator 代表取締役CEO 井川真一 https://www.gci-inc.co.jp/

Profile

東京大学法学部卒業後、防衛省勤務(国家I種)。米コロンビア大学国際公共政策大学院修了およびオーストラリア国防省勤務を経てビジネスの世界へ。
⼤⼿不動産会社(経営企画、新規事業責任者)、不動産ベンチャー会社(取締役COO)、国内ファンド(グループ経営企画)、国内事業会社(取締役)、海外テック企業(General Director)を経験したのち、株式会社Global Career Incubatorを創業。

現在の仕事についた経緯

私は、株式会社Global Career Incubator(GCI)を立ち上げる前に、防衛省や複数の企業で採用や経営の経験を積んできました。自分自身の転職の経験、また企業の採用責任者としての経験からも、採用やキャリアの選択において、あまりに「機械的なマッチング」だけがなされていることに問題意識を持っていました。
企業は外からだけでは本当の実態は見えてきません。真のキャリアアップは単なる転職による年収アップだけでは果たせません。もっと深く企業の採用戦略や人々のキャリアに寄り添う支援が必要だと強く感じました。1人でも多くの候補者がグローバルレベルでキャリアを作れるようサポートし、1社でも多くの企業の採用と人材戦略をより良いものにしたいと思い、GCIを立ち上げました。

仕事へのこだわり

仕事に対するこだわりはたくさんありますが、あえて絞ると「Drive with Belief」(信念を持って突き進め)です。
私がGCIを立ち上げたのは、単に人材紹介の仕事をしたかったからではありません。私自身、官僚や事業会社の経営に携わっており、経営者が抱える採用課題に自ら取り組む中で何度も壁にぶつかった経験から、その度に「どんな価値を提供すれば自分らしい仕事ができるのか」を真剣に考え、信念を持って突き進んできました。
通常のエージェントが求人を紹介して終わりなのに対し、GCIは企業の採用コンサルティングや効率化、人材育成支援、転職後の職員のキャリア戦略構築まで、少数精鋭で深くコミットします。単なる仲介者ではなく、企業には人事戦略パートナーとして、個人にはキャリアメンターとして長期的に寄り添う存在であるべきです。この信念こそが、GCIの根本にあるサービス提供の姿勢に繋がっています。
GCIは単なる求人紹介に留まらず、転職支援にコーチングやキャリアコンサルティングを組み合わせてワンストップで提供しています。いわば“キャリア版Y Combinator”として、他社にはない包括的な支援で、候補者の市場価値向上からマッチング後の定着まで一貫してワンストップでキャリアのアクセラレーターとして、インキュベーションサポートをします。
これを少しでも大規模かつグローバルに展開するため、GCIは2023年末に設立したばかりですが、エリアのグローバル企業のHQが集結しているシンガポールへの進出準備をしています。VCなどによる大規模出資なく、設立2期目で海外拠点を作ろうとするのは自分でもなかなかチャレンジングだと思っていますが、これも日本人やエリアの方々がキャリアの可能性を広げ、そして企業の採用を円滑に行うためには必須と考えています。
GCIでは、すべてのスタッフがこの信念を共有し、クライアントと共に進んでいくことを大切にしています。どんなに大きな目標でも、信念を持ち行動し、期待を超える成果を出し続けることで、必ず大きな変化を生み出すことができると私は信じています。

若者へのメッセージ

若者のみなさんに伝えたいことは、「自分に限界を設けるな」ということです。私がキャリアを築いていく中で、最も大切にしてきたのは、自分の可能性を制限しないことでした。
私自身、20代で海外留学に挑戦し視野を広げた経験が、今の事業にも活きています。若手の皆さんにもグローバルな舞台に飛び出す勇気を持ってほしいですね。常に自問自答し、限界に挑戦してきましたし、活動の範囲に制限をかけないようにしてきました。そのため、官僚を辞め、事業会社でより自分の責任と裁量でビジネスができるように動いてきました。
限界で言えば、言葉の壁もありえます。英語がもしネックであれば、いまはAIによる同時・自動翻訳があります。いくらでも挑戦のフィールドを世界に広げることができます。
成功するためには、他の人と差別化することが非常に重要で、自分自身の強みをしっかりと理解し、それを磨き続けることが不可欠です。それをするためには、語学を勉強している場合ではありません。とにかく自分の専門性を高め、AIを使いこなしていく必要があります。
そして、何より大切なのは、「深掘りする」精神です。表面的な努力ではなく、問題の本質に迫り、長期的な視点で行動することが、大きな成果をもたらすと信じています。そのために必要であればいまは起業することも容易です。
私自身、常にそのように考えて行動してきました。失敗しても大丈夫です。いくらでも次に活かせます。若い世代のみなさんには、自分を信じて挑戦し続け、成長し続けてほしいと心から願っています。