リーダーインタビュー
細田寛人
株式会社アクトブレイク 代表取締役社長 細田寛人 https://actbreak.co.jp/

Profile

北海道大学大学院農学研究科卒業。新卒で大手SIer企業に入社し、約15年勤務後に独立。現在は、IT導入支援プロジェクト、PMO育成研修などを中心に展開中。

現在の仕事についた経緯

「転職では自分の人生は変わらない」という思いのもとに、新卒から約15年にわたりSIer企業で会社員として勤務しつつ、自らの手で道を切り拓こうと複数の副業ビジネスに挑戦し試行錯誤を重ねましたが、事業化には至りませんでした。
その後、2023年からフリーランスとして独立を果たのですが、個人での活動に限界を感じ、法人化を決意して2024年に株式会社アクトブレイクを設立しました。
上記の経験を経て、現在はITコンサルティング、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の支援および人材育成研修、外国人向けジョブチェンジ支援といった領域で、幅広い事業を精力的に展開しています。

仕事へのこだわり

社会人としてのスタートは、決して順風満帆ではありませんでした。新卒初日から上司との衝突を起こし、勤怠不良やコミュニケーション不足を厳しく指摘されるなど、組織人としての未熟さを痛感する日々。しかし、そうした挫折を「自己変革の起点」と捉え、会社員としての時間を副業・学習・挑戦の実験場に変えていきました。
残業を極力避け、早く帰宅しては様々な副業にトライ。失敗を繰り返す中で身につけたのは、「結果が出るまで行動をやめない」という不屈の姿勢でした。この積み重ねが、独立・起業という大きな意思決定へとつながっています。

現在は経営者として、4つの仕事原則を軸に活動しています。
1つ目は「信用第一」。約束を守る、それだけで信頼される。
2つ目は「毎日の振り返りと明日の準備」。地味だけど、これが強さになる。
3つ目は「情報収集」。変化の早い世の中で、常に学び続けること。
4つ目は「AIの活用」。効率を上げて、もっと本質的なことに集中するため。

どれも地味で泥臭い行動ですが、これらを継続することが、ミスの回避、信頼の蓄積、顧客への価値提供に直結しています。特に「明日の準備」は、自社だけでなくクライアントのプロジェクト全体を前進させる視点に立つ習慣でもあります。

かつて「できない社員」だった自分が、クライアント様から信用される経営者へと成長できたのは、試行錯誤と習慣化を武器に変えてきたからです。今後も愚直に、時代の変化に対応しながら、お客様と共に限界を突破し続けていきたいと考えています。

若者へのメッセージ

働き始めてしばらく経つと、成果が出ずに悩んだり、自分の選んだ道に迷いを感じたりすることがあります。私もかつては組織にうまくなじめず、評価も低く、自信を失いかけました。それでも、行動を止めず、副業や異業種の経験を重ねる中で、自分なりの強みや価値観に気づき、起業に至りました。
キャリアにおいては、正解を求めて立ち止まるより、まず動いてみることが重要です。他人の視点を取り入れながら、小さな行動を積み重ねることで、経験が資産となり、未来の選択肢が広がっていきます。
仕事に真摯に向き合いながら、自分の可能性を信じてください。キャリアは一本道ではなく、自ら切り拓くものです。どんなに迷っても、前に進めば必ず道は見えてきます。未来は行動次第で変えられます。