現在の仕事についた経緯
曽祖母(当時95歳)の影響でお手伝いをすることにやりがいを感じ、介護職を目指そうとしましたが、生活面の問題もあり親からリハビリ職を勧められました。困っている状態を改善に導き、元気になるサポートが出来ることにやりがいを覚え、理学療法士を目指しました。
実際に病院で勤務するようになり、病気や怪我をした方がリハビリをして元気になっていく姿を見て、楽しさや喜びを感じていました。しかし入院前の状態よりも制限がかかり、退院しても生きづらさを感じている方を目の前にし、次第に病気や怪我をする前になんとかできないかと予防に興味を持つようになりました。
予防医学の受け皿になりたく、筋肉や骨格・姿勢の改善の知識・技術に加えて、食事や睡眠、メンタルコントロール、生活スタイルなどを学びながら整体院の開業を目指しました。
仕事へのこだわり
我々の仕事は筋肉や関節・姿勢に目がいきやすいのですが、私を指導してくださった先輩は「細胞を変える」ことを教えてくださり、新人時代から細胞の構成や組成、性質などの生理学と運動学を合わせた運動生理学を徹底的に学んでいました。その時に、学生の学びと仕事に活かす学びは違う!と実感したことを今でも覚えています。現在も「細胞を変える」という考えには共感しており、本質は何か?根本は何か?を考える際に、どこまで考えを深めていくか?相手に伝えるにはどこまで伝えるか?を考えています。
「動く」ということ一つとっても、関節の動きや筋肉の伸び縮みではなく、フィラメントの移動や脳からの電気信号、活動電位、ナトリウム、カルシウムの関与など、目には見えないけれど起こっている変化を理解しておくことが大切だと思っています。
そして、我々のもう一つ大切な役割として「人生のサポート」があると考えています。痛みや痺れを完全に取り切ることができないケースはあります。ですが、痛みがあっても幸せな人生が送れないかというと答えはNo!で、逆に痛みや痺れがなくなったら幸せな人生が送れるかといわれても答えはNo!です。痛みや痺れの改善を一つの「縁」として我々が出来ることはたくさんあると思っています。
親しい人には話しにくいけれども第三者であれば話せることを相談してくださる方、スマホの操作や決済の練習などを当院で行い普段の買い物に活かす方もいらっしゃいます。「先生だったら相談しやすくて…。」や「練習させてもらっていいですか?」など言われることもとても嬉しいですし、気兼ねなくいろいろなことが話せる存在がいる!という安心感はとても大切なことだと思っています。
社会からの疎外感は健康を害する要因でもあると思っているので当然と言えば当然かもしれませんが、目に見えないけれども起こっている変化や自分では自覚できていないことを、こちらが察して対策をしていくことが大切だと思っています。
若者へのメッセージ
物事は見えている所(表)だけでなく見えていない所(裏)でも多くの事や人が動いていますので必ず裏まで見るようにしてほしいと思います。それは意識をしなければ見えないものかもしれません。もしくは表に見えているものでも「当たり前になっており」認識できていないこともあります。
「感謝の反対は当たり前」といいます。自分たちが何かをしている裏では必ず何かが起こっており何かや誰かのおかげで今があります。まずは感謝の心を持つことと自分のためにしてくれている方達のために自分が何かできることはないかと考えていくことが大切で、これを意識すると思いもよらない人生に変わっていきます。
私が尊敬している稲盛和夫先生が成功の方程式で「考え方×熱意×能力」を導き出されました。熱意と能力は0〜100ですが、考え方にはマイナスがあります。そして掛け算であるので能力の問題ではないことも示されています。考え方は人それぞれであり、これ!!という正解はないかもしれません。ですが、人としてどうするべきか?この考えは美しいか?を常に考えてみてください。これが実践できるようになった時には自分の周りには素敵な方々がたくさん集まっているはずです。人を大切に縁を大切に自分の人生を切り開いていってください。