リーダーインタビュー
福島みなみ
株式会社On-Sense 代表取締役 福島みなみ https://on-sense.com/

Profile

株式会社On-Senseの代表取締役であり、ピアニスト。三重県四日市市で生まれ、6歳よりピアノを始める。愛知県立明和高等学校音楽科を実技首席で卒業。桐朋学園大学に入学し、3年次に東京音楽大学ピアノ演奏家コースに編入。同大学大学院修士課程を修了。
これまでに、日本国内外のコンクールにて多数入賞。第69回全日本学生音楽コンクール高校の部名古屋大会本選第2位(全国大会入選)、第1回東京国際青少年ピアノコンクール大学生・一般部門第1位、第31回ブルクハルト国際コンクール大学生部門第2位、第6回いしかわ国際コンクール第6位などを受賞。また、第92回日本音楽コンクール、第20回東京音楽コンクールなど国内主要コンクールにおいても第2次予選進出。
フランス・ウィーン・シンガポールなど海外での演奏活動やマスタークラスに参加し、ウィーン国立音楽大学マスタークラス修了、ディプロマ取得。東京音楽大学内部優秀者卒業演奏会に選抜され出演するほか、スタインウェイ&サンズ東京ランチコンサートにも出演するなど、国内外で演奏活動を行う。
2023年度、宗次エンジェル基金奨学生、福島育英奨学生に選出。現在は演奏活動に加え、コンクール審査員や後進の指導も行う。また、株式会社On-Senseの代表取締役として、ホテル・教育機関・企業などへ音楽家の派遣や音楽教育プログラムの提供を行い、音楽家のキャリア支援と音楽の社会的価値を広げる仕組みづくりに取り組んでいる。
さらに、SNS総フォロワー200万人超のインフルエンサー・ゆうこす氏が代表を務める株式会社321の公認パートナー企業として、ライバー育成や音楽家の新たなキャリア創出にも取り組んでいる。

現在の仕事についた経緯

学生時代から「唯一無二の存在になりたい」という思いを抱き、自分にしか生み出せない価値とは何かを問い続けてきました。演奏活動を続ける中で、“長年努力を重ね高い専門性を持つ音楽家であっても、活躍の場が限られ、多くの人が音大卒業後に音楽の道を離れてしまう現状”に疑問を抱くようになりました。
本来、音楽は人の心を動かし社会を豊かにする力を持っています。その価値が十分に社会へ届いていない構造を変えたい、そして自分なら新たな仕組みを生み出せるのではないかという思いから在学中に起業しました。
音楽家の派遣や教育事業を通じ、音楽家が社会の中で活躍できる新たな仕組みづくりに株式会社On-Senseは挑戦しています。

仕事へのこだわり

私が仕事をするうえで大切にしているのは、価値のあるものをきちんと社会に届けることです。音楽家は長い年月をかけて技術や表現を磨き、高い専門性を持っています。しかし実際には、その価値が社会の中で十分に活かされているとは言えず、活躍の場が限られている現状があります。
多くの音楽家が音大卒業後に音楽の道を離れてしまう現状を目の当たりにし、個人の努力だけでは解決できない構造的な課題があるのではないかと感じるようになりました。だからこそ私は、演奏家として活動するだけでなく、仕組みをつくる側に立ち、音楽家が社会の中で活躍できる場を広げていくことにこだわっています。

同時に、私は「ポップに生きること」にも強いこだわりを持っています。ずっと真面目に同じことを続けるだけでは面白くありません。どうせ挑戦するなら、人と少し違うことでも、自分がワクワクできることを面白く続けていきたいと思っています。少し変わっている部分もあるかもしれませんが、自分自身が楽しみながら挑戦し続けることが、新しい価値や可能性を生み出す原動力になると信じています。

そして何より、大好きな仲間たちと一緒に挑戦できることを大切にしています。ワクワクすることに本気で向き合い、それを仲間と共有しながら形にしていく。その積み重ねが、音楽の価値を社会に広げ、音楽家が誇りを持って活躍できる未来につながると考えています。何せ人間が大好きなので…!それが、私の仕事へのこだわりです。

若者へのメッセージ

私自身、まだ道の途中にいる一人です。だからこそ「若者へのアドバイス」というよりも、同じ時代を生きる仲間へのメッセージとして伝えたいことがあります。
それは、“自分が本当にワクワクできること”を大切にしてほしいということです。周りと同じ道を選ぶことが安心に感じる場面もあると思いますが、少し違う道を選ぶことの中にこそ、新しい価値や可能性があると私は感じています。

私自身も、「唯一無二になりたい」という思いを持ちながら、音楽の世界で感じた違和感や疑問と向き合い、その構造を変えたいと考えて起業しました。決して特別な人間だからできたわけではなく、ただ「こうだったらもっと面白いのに」「こうしたら変えられるかもしれない」という思考を続けてきただけです。

まだまだ挑戦の途中ですが、自分が面白いと思えることを本気で続けていけば、きっと誰かの未来や社会を少しずつ変えていけると信じています。お互いにワクワクする挑戦を続けながら、それぞれの場所で新しい価値を生み出していけたら嬉しいです。