リーダーインタビュー
圓田尚
一般社団法人フットセラピスト協会 代表理事 圓田尚 https://asitsubo-reflexology.com/

Profile

法政大学卒業後にカリフォルニア留学を経験。教育業界と映像制作会社勤務を経て、台湾式足つぼと出会う。技術のルーツを探るべく台湾放浪を開始し、現地施術師との交流から得た経験を体系化。
現在は一般社団法人フットセラピスト協会代表理事として後進育成と普及活動に取り組む。

現在の仕事についた経緯

大学卒業後、カリフォルニアでの留学を経て、大手大学受験塾に就職し、営業・講師として勤務しました。生徒や保護者と向き合いながら、教育の重要性を実感する日々を過ごしましたが、もともと興味のあった映像字幕制作の仕事に挑戦したいという想いが強まり、大手映像制作会社に転職。字幕制作に携わりました。しかし、厳しい納期や長時間労働により心身ともに疲弊し、このままの働き方ではいけないと感じるようになりました。

そんなとき、偶然足つぼと出会い、施術の効果だけでなく、「触れる仕事」が持つ癒しの力に深く感動しました。これまで言葉や映像を通じて人と関わってきましたが、直接触れることで生まれる安心感や癒しの大きさに衝撃を受けたのです。
そこから施術を学び始め、技術の奥深さや人を癒す喜びに魅了されました。より多くの人にこの素晴らしさを伝えたいという想いが強まり、現在の仕事に至りました。今では、一人ひとりと向き合いながら施術を行い、健康をサポートすることにやりがいを感じています。

仕事へのこだわり

私たちは「正しい知識と正しい技術の継承」を理念とし、本物の技術を提供することを最優先に考えています。技術はもちろんのこと、受講生一人ひとりの個性やライフスタイルに寄り添い、単なる技術習得にとどまらず、人としての成長も支援できる場を目指しています。

また、当協会の最大の強みは、代表自身が台湾で直接修行を重ね、本場の技術と知識を基盤としていることです。日本でも珍しい“台湾式足つぼ専門スクール”として、本格的な技術を学べる環境を整えています。実践経験豊富な講師陣による丁寧な指導をはじめ、卒業後の手厚いサポート体制、さらに時代に合わせて常にアップデートされるカリキュラムにより、受講生が確かなスキルと自信を持ったセラピストとして活躍できるよう全力で支援しています。

技術の質を何よりも大切にし、短期間での習得を謳うのではなく、深い理解と実践を重ねることで、長く活躍できる本物のセラピストを育成することにこだわっています。

今後の展望

日本における台湾式リフレクソロジーの認知度向上と、資格制度の整備を進め、セラピストが自信と誇りを持って活動できる環境を作りたいと考えています。

現在、日本では“足つぼ=痛い=罰ゲーム”という誤ったイメージが広く浸透しており、エンターテインメントの一環として足つぼを扱う施術者も一定数存在します。
その影響から、「痛がらせることを厭わない」施術者も多く見られるようになり、本来は癒しと回復を目的とした足つぼが、「痛ければ痛いほど効果がある」という誤解のもとで施術されるケースも増えています。

私は、台湾式リフレクソロジー本来の“正しく触れる文化”を取り戻したいと考えています。今後は、地域を問わず正しい知識と技術が学べる体制を整え、全国に向けて普及と教育を進めていきます。
また、現地台湾の施術家や専門家との交流をさらに深め、技術や知見を日本に届けるとともに、日本から台湾へも発信を行うなど、両国の架け橋としての役割を果たしていきたいと考えています。