現在の仕事についた経緯
もともとシステムエンジニアとして働いていましたが、親族に介護が必要となったことが転機でした。時間の融通を利かせるため、職人だった父の背中を追うように同じ道へ進むことを決意しました。
現場で経験を積みながら、2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得。その後、不動産会社や設計事務所で実務経験を積み、専門知識と業界の多角的な視点を養いました。現在はそれらの経験を活かし、兄と共に独立して現在の事業を営んでいます。IT、設計、不動産という強みを掛け合わせ、今の働き方を実現しています。
仕事へのこだわり
私の仕事の根幹にあるのは、徹底した「丁寧さ」と「振り返り」による品質の担保です。新人時代から、単に形を作るだけでなく、作業後に必ず自らチェックを行うことを習慣化してきました。
自分が納得できる仕上がりを追求することはもちろん、次にバトンを受け取る人や、最終的にそこで生活を営むお客様が「頼んでよかった」と喜ぶ姿を想像して手を動かす。この積み重ねこそが、職人としての信頼の土台となっています。
また、現場では「まずは動く」ことで最適解を見出すことを大切にしています。机上の計算だけでは解決できない壁にぶつかった時、悩み続けるのではなく、まずは形にしてみる。そこから生じる違和感を微調整していくことで、現場に即した答えに迅速に到達できると考えています。
さらに、SE時代の経験から「効率」と「時間」を極めて重視しています。工期を守ることはお客様との最大の信頼に直結します。だからこそ、がむしゃらに動くのではなく、着手前に「作業のポイント(急所)」を深く考察します。どこに時間をかけるべきかを見極め、要所を的確に押さえることで、無駄を省きながら品質を最大限に高めます。
「限られた時間の中で、最高の結果を出す」。この時間を大切にする姿勢と、妥協のない質を両立させる「戦略的な丁寧さ」こそが、私の揺るぎないスタイルです。
若者へのメッセージ
人生には予期せぬ転機が訪れます。私自身、システムエンジニアから職人の道へ進むとは想像もしていませんでした。しかし、全く異なる分野に飛び込んでも、前職で培った「論理的な思考」や「効率の追求」は、今の現場で大きな武器となっています。
今、目の前の仕事が将来にどう繋がるか不安に思うこともあるかもしれません。しかし、どんな場所でも真摯に努力を続けていれば、過去の経験は必ずどこかの道で活きてきます。点と点が繋がり、あなただけの強みに変わる時が必ず来ます。
また、一途に打ち込む姿を見ている人は必ずいます。私自身、多くの出会いに恵まれ、たくさんの人に助けられて今日があります。周囲から「助けてあげたい」「この人なら任せられる」という信用を得るためには、まずは泥臭く、がむしゃらに経験を積むことが何より大切です。
失敗を恐れず、目の前のことに全力で向き合ってみてください。その積み重ねが、いつか困難に直面した時の支えとなり、新しい道を開く鍵になります。あなたの努力は決して無駄になりません。自分を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。

