リーダーインタビュー
䑓堂貴也
株式会社サンクスホーム 代表取締役社長 䑓堂貴也 https://sunkushome.jp/

Profile

中日美容専門学校を卒業。
思春期にヘアチェンジを通じて自己肯定感が高まった経験から美容師としてキャリアをスタート。
その後、未経験で住宅業界へ転身し、「家を売らない」「顧客の人生に寄り添う提案」でトップセールスを確立。
商品設計から営業導線、人材育成までを一体で構築する“再現性のある仕組み化”で事業拡大を牽引し、2023年6月に代表取締役社長に就任。
同年、DX Builders Networkを立ち上げ、「商品力」と「営業力」を分離するネットワーク型の新戦略を構築。
自社開発による16坪・ゼロLDKの究極の平屋「LIMINI(リミニ)」は、単身者、シングルマザー、DINKS、老夫婦といった多様な暮らしに寄り添うミニマル住宅の新たな選択肢として注目を集め、全国から問い合わせが寄せられている。
“暮らしを軽く、人生を豊かに。”
そんな想いを軸に、住宅を通じて人の生き方そのものをデザインする挑戦を続けている。

現在の仕事についた経緯

美容師から建築業界への運命の伏線——
私はもともと美容師でした。毎日は充実していましたが、キャリアを築く中で次第に将来への迷いが生まれました。技術を磨き顧客に尽くしても、努力に見合った報酬が得られず、心身ともに疲弊していく先輩たちを多く目の当たりにしていたからです。

そんなとき、あるご高齢のお客様から思いがけない言葉をいただきました。長年私を指名してくださっていたのですが、ふと「あなたはスポーツ系か、建築系の仕事が向いていると思う」とおっしゃったのです。
サッカーに熱中していた学生時代を思えば「スポーツ系」は納得できましたが、「建築系」は完全に想定外でした。ただ、その言葉が妙に心に残り、自分の可能性を見つめ直すきっかけになったことは間違いありません。

そんなタイミングで、思いがけない事実を母から告げられました。「実は今お世話になっている会社がある」と。そしてその会社こそ、現在私が率いているサンクスホームだったのです。
後に母の再婚相手となった現会長と初めて会い、直接ビジョンを聞いた初対面の場で、私は衝撃を受けました。語られる言葉には熱量があり、「この人の下で、新しい挑戦をしてみたい」と直感的に感じました。
美容という世界から建築へ。業界も職種もまったく違う世界でしたが、この出会いがすべての転機になりました。

仕事へのこだわり

家を売らないことが、成長の原点——
住宅営業として新たな一歩を踏み出した私には、「売り方」がまるでわかりませんでした。だからこそ、他の営業マンとは異なるアプローチを取りました。
それは、“聴くこと”です。
家族構成、休日の過ごし方、将来の夢や不安まで、お客様の人生に寄り添うように耳を傾け、暮らしを共に思い描くことを何よりも大切にしたのです。
この姿勢が徐々に信頼を呼び、紹介や指名が増えていきました。
結果として、気づけば社内でもトップセールスに。
ただし、個人の力だけでは会社の成長には限界があると痛感していました。

そこで注力したのが、「人を信じて育てる、未経験者でも挑戦できる仕組み」づくりです。
私自身が未経験からのスタートだったからこそ、誰でも成果を出せる環境をつくりたい。そう強く想い、「出店戦略」「人材採用」「商品開発」を三位一体で整備しました。
入社当初は年間30棟ほどだった受注数を、現在では120棟規模にまで拡大することができました。

若者へのメッセージ

夢を叶える秘訣として、大前提まずはその夢が実現可能かどうかの事実を見極めることが大事だと思います。誰しも“努力したら”とか“頑張ったら”と言いますが、なかなかそんな簡単なことではありません。
やりたい事をやったことがない人に相談すると、できない理由を教えられたり、後ろ向きな助言があったりします。あるいは「◯◯君なら大丈夫だよ。頑張って。」といった表面的な言葉をかけられて終わり、なんてこともあります。これでは「やっぱり無理かも」と気持ちが後ろ向きになってしまいますよね。

自分は夢を叶えるために、実際に夢を叶えた人や成功した人と出会える場所に顔を出し、色んな会に参加して、何人でも何十人でも仲良くして、夢を語り続けます。そうすれば、それに共感してくれる人、応援してくれる人、知恵をくれる人、助けてくれる人が必ず現れると思っています。そのため、夢を誰にでもどこででも語るようにしています。

自分もまだ夢半ばです。何も叶えていませんが、42歳でも遅くないと思っています。「必ずどこかに自分を信じて支えてくれる人がいる」と思いながら毎日を過ごしています。これからも夢を語りながら突っ走ります。
皆さんも、1人や2人に「夢なんか叶うわけないよ」と馬鹿にされて笑われても気にしないでください。自分を信じて支えてくれる人と出会えるまで、一生懸命に夢を語り続けて、色んな人と会い続けてください!
自分も皆さんと一緒に夢を叶えたいので、一緒に語り続けましょう。馬鹿にした人を驚かせましょう。