リーダーインタビュー
馬場己喜
株式会社Twinkle 代表取締役 馬場己喜 https://twinkle.co.jp/index.html

Profile

創業100年以上続く製造メーカーに入社し、社長秘書として経営者と二人三脚で企業運営を支える。
結婚を機に東京へ移住し、次男が3歳の時に社会復帰。IT企業にて子会社立ち上げを担当し、役員とともに組織を拡大。1,000名規模の会社へ成長させる。
その後、障害者就労支援事業所の立ち上げ・運営を経て、協力医療機関の院長からの依頼で院長秘書として医療現場を支援。続いてIT企業の人事責任者として従事するが、2020年3月、コロナ禍を機に人事コンサルタントとして独立。
現在は、社外人事責任者および研修講師として、行政・医療・福祉・中小企業を中心に全国で活動。
2025年4月、電子書籍『診療所経営はこれだけ!忙しい院長が楽になる5つの秘訣』 を出版。

現在の仕事についた経緯

最後の就職先で上司からのハラスメントを受け、精神的に大きな負担を抱えたことが、今の仕事につながる転機でした。人事として多くの人を支えてきた立場でありながら、自分自身が追い込まれた経験をしたことで、「働く環境ひとつで人は簡単に心をすり減らしてしまう」という現実を痛感しました。
その後、相談した知り合いの経営者たちから「その経験こそが使命になる」と背中を押され、独立を決意しました。独立の知識はありませんでしたが、最後に携わった人事責任者としての経験を軸に、人事コンサルタントとして活動を開始しました。
現在は、誰もが安心して力を発揮できる職場を増やすことを使命に、経営者と現場の双方に寄り添いながら支援を行っています。

仕事へのこだわり

21歳で社長秘書になった当時の私は、社会経験も浅い、いわば「小娘」でした。年齢も立場も異なる経営者のそばで働く中で、知識や肩書きよりも、相手をよく観察し、先回りして考え、気遣いや思いやりを積み重ねることで信頼が築かれていくのだと学びました。
女性であるがゆえに、時に軽く見られたり、感情的だと誤解されたりする場面もありましたが、その分、人の変化や場の空気を敏感に感じ取る力を磨いてきました。

IT企業での子会社設立に携わった際には、数多くのトラブルや人に関する問題に直面しました。決断力や強さが求められる一方で、現場の不安や感情を受け止める役割も担い、厳しさとしなやかさを併せ持つ対応、いわば女性ならではの「両立」が求められる環境でした。
ピンチの連続ではありましたが、それらすべてを成長の糧として乗り越えてきました。これまで3社の会社経営に関わり、人を束ねることの難しさや、人の弱さ、時に醜さに直面してきた経験が、今の私の土台となっています。

多くの方を支援してきた中で強く感じるのは、私利私欲だけでは経営もマネジメントも続かないということです。人は誰しも可能性を持っており、欠点ではなく強みに目を向けることで、本来の力を発揮します。一人ひとりの良さを引き出し、その人が安心して輝ける環境を整えることこそが、私の役割だと考えています。

研修講師としては、自身の経験をもとに、「自分の価値観を疑うこと」「スキルよりも考え方が未来をつくること」を、現場目線で伝えています。
私と関わったすべての方が、仕事にも人生にもワクワクできる状態になること。その実現を本気で支援し続けることが、私の仕事へのこだわりです。

若者へのメッセージ

私が若かった頃と、今の若い世代とでは、働き方も価値観も大きく異なります。だからこそ、どちらが正しい・間違っていると決めつけるのではなく、お互いの「想い」を理解し、融合させていくことが大切だと私は考えています。その先にこそ、個人も組織も、より一層輝ける未来があるはずです。遠慮せず、自分の考えを持ち、対話することを恐れないでください。

未来は、誰かに与えられるものではありません。自ら学び、考え、行動することで切り拓いていくものです。もちろん、思い通りにいかず、悩んだり苦しんだりすることもあるでしょう。それでも、「神様は乗り越えられない壁は与えない」と言われるように、壁を越えた先には、今とは違う景色が必ず待っています。

人の欠点ではなく、良いところに目を向け、たくさんの経験を積んでください。その一つひとつの積み重ねが、必ずあなた自身の人生を開花させます。ピンチはチャンス。失敗を恐れず、ぜひ自ら挑戦し続けてください。