現在の仕事についた経緯
父が経営者だったこともあり、幼い頃からその背中を見て「いつか自分もこうなりたい」という憧れを抱いていました。特技はありませんでしたが、パソコンとプログラミングという「自分が勝負できる場所」を活かして何かできないかと考え始めたことが最初のきっかけでした。
そして、高校2年時に鹿児島市の起業支援施設「mark MEIZAN」と出会ったことが転機となりました。個人でホームページ制作などを行ううちに、地域が抱える問題をビジネスで解決したいという想いが強くなり、2023年7月にMEFARを創業しました。
福岡でライブ中にスーツケースを盗まれた実体験から生まれた荷物預かりサービス「ドコロカ」をはじめ、地域に根ざした社会課題解決型の事業を展開しています。
仕事へのこだわり
私が仕事で一貫して大切にしているのは、「誰かの役に立つのか」という問いを、事業の絶対的な原点に置くことです。たった一人でもいい、必要としている人がいるのであれば、そこから真剣に事業を考え、規模を広げていく。これが私の第一の判断基準です。
起業したのは高校2年生の頃でした。周囲からは「学生なのに」と驚かれることも多く、反対の声もありました。しかし私は、反対意見を無視するのではなく、ホームページを整え、電話番号を取得し、「しっかりした会社である」という信頼を一つひとつ積み上げることを選びました。感情だけで動くのではなく、信頼される準備を怠らないこと。これが創業期から変わらないスタイルです。
もう一つ大切にしているのが、「ファーストペンギン」であることです。『ハピワク』も『ドコロカ』も、今までになかったサービスです。すでに市場があるところに参入するのではなく、自分たちが最初に飛び込む。先駆者であることに誇りを持っています。
組織づくりにおいても独自のこだわりがあります。平均年齢18〜19歳の学生インターンを中心とした組織を率いる中で、私が大切にしているのは「成長を分かち合える文化」です。仲間を巻き込むからには、相応の責任と準備を持って向き合う。お互いの成長を喜び合い、苦労さえも楽しみながら乗り越えていく。そんな空気を日々作り続けることが、私の仕事の流儀です。
高校3年時には予算8000万円規模の花火大会の企画に挑戦し、失敗も経験しました。しかしその失敗の中で、地元の花火会社が私たちのために専用花火を打ち上げてくださいました。ビジネスは人と人との助け合いで成り立つものだと、身をもって学んだあの景色は、生涯忘れることができません。
失敗を恐れず、それを次への燃料にする姿勢。これが私の仕事のスタイルの根幹です。
若者へのメッセージ
学生での起業は、周囲から反対されたり、逆に過剰に持ち上げられたりすることもあると思います。しかし何より大事なのは、「自分の軸」を持つことです。年上の方からのアドバイスを素直に聞くことは大切ですが、すべてを取り入れてしまうと、どこにでもあるありふれた事業になってしまいます。「ここだけは絶対に譲れない」という軸をどうか守り抜いてください。
そして、行動することを恐れないでほしいと思います。私は“やりたいと思ったらすぐやる”という感覚を大切にしています。それはビジネスも、プライベートも同じです。思い立ったら大阪から香川へうどんを食べに行く。そのくらいの行動力が、実はビジネスの場面でも大きな力になります。
失敗を恐れすぎないでください。私も花火大会の企画で失敗しました。でもその失敗があったからこそ、今の自分があります。苦労を楽しみ、成長を楽しむ、その姿勢さえ持っていれば、どんな壁も必ず乗り越えられます。自分たちの軸を信じて、一緒に新しい時代を作っていきましょう。

