リーダーインタビュー
小幡十矛
株式会社Coelia 代表取締役 小幡十矛 https://coelia.jp/

Profile

2021年4月、サイバーエージェントに新卒入社しiOSエンジニアとして開発に従事。ABEMA LiveのiOSアプリ開発を経験後、フリーランスとして複数社の新規事業・プロダクト改善に参画。
2025年10月、株式会社Coeliaを設立。東京で20代・Z世代向けに、一人参加でも安心してつながれるイベントコミュニティを毎週運営している。

現在の仕事についた経緯

幼い頃からものづくりが好きで、形にして人に喜ばれる瞬間に強く惹かれてきました。新卒でiOSエンジニアとして開発現場に入り、ABEMA Liveの開発などを通じて「改善の積み重ねが体験を変える」面白さを実感しました。
その後フリーランスも経験し、企画から運用改善まで一気通貫で関わる中で、技術は“人が動き出すきっかけ”にもなれると確信しました。
一方で、社会人になると同年代のつながりが急に減り、“動き出したいのに一歩が踏み出せない人”が多いことも体感しました。だからこそ、安心して出会い、次の行動につながる場をつくりたいと思い、2025年10月に株式会社Coeliaを設立しました。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、「不安を先回りして減らし、次の行動が自然に生まれる状態を設計する」ことです。
新人時代は、とにかく手を動かして学びつつ、仕様の背景やユーザーの文脈を自分の言葉で説明できるまで噛み砕くことに時間を使いました。開発では“正しさ”より“使われ続けるか”を基準に、仮説→実装→検証→改善のループを小さく回します。レビューの場でも結論だけでなく「なぜそう判断したか」を必ず言語化し、チームの判断軸を揃えることを大切にしてきました。

少人数での新規立ち上げでは、後から参加する人が迷わないように設計意図をドキュメント化し、運用まで見据えた仕組みを先に整えます。スピードが求められる局面ほど、曖昧さを減らすことで結果的に早く進められると感じています。

この姿勢は、起業後のコミュニティ運営にも直結しています。初参加の人が迷わない導線設計、当日の声かけ、ルールの明確化、本人確認など、安心して参加できる体系を細部まで整えます。私は「安心・尊重・誠実」を最優先にしており、過度に期待を煽らず、できること・できないことを正直に伝え、相手の価値観を尊重します。

また、リアルとデジタルを分断せず一貫して設計するのも私のSTYLEです。公式サイトやプロフィールサイトを自ら構築・運用し、参加者の声や数値をもとに改善を重ねています。目的が曖昧なまま走り出さないように、最初に「誰のどんな不安を減らすのか」を明確にし、そこから“最小の一歩”へと分解します。小さく試し、学びを体系化して再現性を高めるのです。

そして最後に、仕事は必ず「自分事」で引き受けます。知らないと始まらない、知ろうとしなければ始まらない。だからこそ、分からないことは素直に調べ、詳しい人に聞き、実際に試し、言語化して共有する。スピードと丁寧さを両立しながら、結果と信頼の両方を積み重ねることを、今も変わらず意識しています。

若者へのメッセージ

若いうちは、失敗しないことを目指すよりも「小さく試して学ぶ回数」を増やすほうが、あとで効いてきます。やりたいことが分からない時は、いきなり答えを出さなくて大丈夫です。まずは“知る”ことから始めてください。興味のある人に会いに行く、本を1冊読む、イベントに一度参加してみる。情報が入ると、選択肢が増えて、迷い方が変わります。

次におすすめしたいのは、目的と目標を紙に書くことです。3年後・5年後にどうありたいかを仮でいいので言葉にすると、今日の行動が選びやすくなります。できれば「毎週やること」まで落とし込み、1回でもできたら自分を褒めてください。挑戦の成否は気合より、環境づくりで決まります。

そして、SNSの比較で自信を削らないこと。見えている成果は“編集後”の一部であり、その裏側にある試行錯誤は映っていません。

最後に、ひとりで抱え込まないこと。相談できる相手や、前向きに動いている仲間に触れるだけで、行動のハードルは下がります。「まず1回だけやってみる」を合言葉に、次の一歩を踏み出してください。