現在の仕事についた経緯
外資コンサル時代、「完璧な戦略も、人の心が動かなければ絵に描いた餅」だと痛感し、ハード(仕組み)偏重の限界を知りました。「仕組みと人は一体で動かすべき」という課題意識を解決するため、より裁量のあるスタートアップ経営へ転身。戦略から組織人事までを泥臭く実践する中で、パフォーマンスを真に高める鍵は、仕組み以上に人の内面——すなわち認知にあると確信しました。
こうした経験から、組織の「仕組み」と人の「マインド」双方へアプローチすることこそが本質的解決策であると考え、現在は認知科学に基づくコンサルティングとコーチングを提供しています。
仕事へのこだわり
新人時代から現在に至るまで、私のプロフェッショナルとしての土台を形作ってきたのは、「イシュードリブン」「課題の分離」「ラストマンシップ」という3つの規律です。これらを単なる知識ではなく、実体験を通じて磨き上げることで、独自のスタイルを築いてきました。
まず、キャリアの原点である大手コンサルティングファームで叩き込まれたのが「イシュードリブン」です。
膨大なデータやタスクを前にした時、つい「作業」に逃げたくなります。しかし、プロの価値は「何に答えを出すか(=解くべき問い)」を見極めることにこそあります。新人時代から、常に「これは本当にインパクトがある問いか?」と自問自答し続けることで、最短距離で本質的な成果を出す思考体力が養われました。
次に、組織の板挟みや摩擦の中で見出したのが「課題の分離」です。
組織変革の現場では、多くの感情や期待が交錯します。アドラー心理学の概念でもあるこの考え方を軸に、「自分がコントロールできること」と「他者の感情や評価」を冷静に切り分ける。この一線を引くことで、困難な状況下でも感情に振り回されることなく、相手に寄り添いながら客観的かつ大胆な提言や意思決定ができるようになりました。
そして、スタートアップの取締役時代に、これらすべてを束ねる精神として昇華されたのが「ラストマンシップ」です。
自分が最後の砦であり、最終的な責任はすべて自分にあるという当事者意識。250名規模の組織の運命を背負う中で、「誰かがやってくれる」という甘えを捨て、自らが泥をかぶってでもやり抜く覚悟が定まりました。
現在は、この本質を見抜く知性(イシュードリブン)と健全な境界線(課題の分離)、そしてやり抜く覚悟(ラストマンシップ)を統合し、クライアントの組織と個人の変革に伴走しています。この3つを貫く姿勢こそが、私の揺るぎないこだわりです。
若者へのメッセージ
「このままでいいのか」という不安は、あなたが人生を真剣に考えている証拠です。かつて私も悩みましたが、今振り返るとキャリアを築く上で重要な2つの視点がありました。
1つ目は「時間は未来から流れている」ということです。
未来は予測するものではなく「決める」ものです。「こうありたい」という未来をまず決めるからこそ、逆算して「今やるべきこと」が明確になります。
2つ目は「点と点は後でつながる」ということです。
私のキャリアは、会計士の挫折、コンサルでの仕組み作り、スタートアップでの泥臭い実践と、一見バラバラでした。しかし今、それら全てが「経営×組織×心理」という独自の強みとして、一本の線で繋がっています。
無駄に見える経験も、本気で取り組めば必ず将来の武器になります。だから、周りと比べて焦る必要はありません。まずは小さな「こうありたい」という未来を決め、そのために目の前の仕事(点)に全力で取り組んでみてください。その積み重ねが、必ずあなただけのオリジナルの未来を作ります。
未来の自分を信じて、まずは今日の一歩を。あなたの挑戦を心から応援しています。

