現在の仕事についた経緯
小学1年生のとき、地域の祭りで見たダンスパフォーマンスに強く魅了され、ダンスを始めました。表現する楽しさに惹かれ、夢中で練習を重ねる中で、小学5年生のときに全国大会での優勝を経験します。その経験をきっかけに、「踊ること」だけでなく「人に伝えること」にも関心を持つようになり、小学6年生でダンスインストラクターとして指導を始めました。
中学生になると自分のクラスを任され、インストラクターとして本格的に活動を開始。年齢を重ねるごとに、ダンスは技術だけでなく、心や人間性を育てる力を持っていることを実感するようになりました。
その想いを形にするため、2021年に独立し、「心を育てるダンス教育」を軸としたスタジオを開業。現在は、ダンスを通して自己肯定感や挑戦する力を育む「心育」を理念に、指導・スタジオ運営・発信活動を行っています。
仕事へのこだわり
新人時代から一貫して、「上手くさせること」よりも「心を育てること」を大切にしてきました。
自分自身、幼い頃からダンスに打ち込み、結果を出す喜びも、思うようにいかない悔しさも経験してきました。その中で感じたのは、技術や結果は心の状態に大きく左右されるということです。自信がなければ一歩踏み出せず、心が折れれば成長は止まってしまいます。
プロの現場では完成度や結果が強く求められますが、その裏側には、失敗や葛藤、続けることの苦しさがあります。私はその現実を現場で体感してきたからこそ、指導の場では「正解を与える」「答えに導く」ことよりも、どう向き合い、どう乗り越えたかというプロセスを大切にしてきました。
子どもたちと向き合う中で、笑い、泣き、怒り、葛藤しながら成長していく時間そのものが、何よりも価値のある経験だと感じています。
また、私は自分が踊ること以上に、作品をつくることや、人と一緒に何かを創り上げていくことにやりがいを感じています。一人ひとりの個性や感情に寄り添い、その子なりの一歩を見つけていく。その積み重ねが、自己肯定感や挑戦する力につながると信じています。
この関わり方こそが自分にしかできない仕事だと感じ、現在も心を育てるダンス教育「心育」を軸に、子どもたちと本気で向き合い続けています。
若者へのメッセージ
今、うまくいかずに悩んでいる人や、自信を持てずに立ち止まっている人もいると思います。でも、最初から自信を持って何かを始められる人は、ほとんどいません。私自身も、できるかどうか分からない中で挑戦し、失敗しながらここまで来ました。
大切なのは「失敗しないこと」ではなく、「失敗しても立ち上がれる心」を育てることです。
正解を探しすぎると、自分の気持ちが分からなくなってしまいます。迷っていいし、遠回りしてもいい。自分で考え、選び、進んだ経験は、必ず自分の軸になります。
挑戦することでしか見えない景色があります。そして、その一歩は大きなものでなくて構いません。小さな一歩でも、確実に未来は動いていきます。
自分を信じる力は、生まれ持った才能ではなく、経験の積み重ねで育つものです。うまくいかない時こそ、自分を否定せず、向き合い続けてください。その先に、自分だけの道が必ず見えてきます。

