現在の仕事についた経緯
愛知大学在学中に心理学への強い関心から中退し、夜間の専門学校でカウンセリングを学びました。その後、不登校・引きこもり支援を行う団体に参加し、現場での支援経験を積みました。
24歳で「やれる人がやる」という信念のもと独立を決意。不登校・引きこもり専門の自立支援寮を設立し、その後NPO法人化しました。経営を通じて人材定着率や組織文化の改革に取り組み、現在は福祉業界全体の経営課題解決に向けて活動しています。
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは、職人の父と商売人の母という家庭環境から形成されました。両親とも自営業であり、自分の欲を犠牲にしてでも情熱を燃やす「やれる人がやる」という信念が、私の経営スタイルの根幹を成しています。
新人時代から私が築いてきたSTYLEの最大の特徴は、「トップの考えを実行するスピードの速さ」を組織の基準とすることです。私の方針を1日で実行できる人は理事長補佐、1週間で実行できる人は部長職、1ヶ月かけて実行する人は所長・課長職というように、実行速度によって職責を決定しています。
これは単なる評価基準ではなく、「社員は会社の方針を決められた通りに実行する、会社は社員の生活を最優先で守り抜く、これが社員と会社の交わした約束である」という強い信念に基づいています。
私は仕事を「歯を磨くのと同じ」と表現します。朝起きたら自然に歯を磨くように、ストレスや義務感なく仕事に向かう。この感覚は、経営者として何百人もの職員とその家族、利用者様の人生を預かっているという使命感に支えられています。
しかし同時に、私は「手間を惜しまない」経営を実践しています。職員育成にはDXを活用しながらも、一人ひとりとの対話を大切にし、理念と日常業務をつなげる実践的な手法を追求しています。
新人職員には私たちのインストラクターがマンツーマンで付き、未経験者でも安心して働ける環境を整備しています。これは職人気質の親から学んだ「丁寧さ」と「こだわり」が、現代の経営手法と融合した形です。
定着率20%から90%への向上、7年連続増収、売上12億円超の安定達成という実績は、このSTYLEが生み出した成果を物語っています。
若者へのメッセージ
若い世代の皆さん、「たくさん失敗してください」。
仕事でもプライベートでも、何かを上手になりたいと思った時、最も必要なものは「経験する」ことです。失敗の繰り返しこそが学習の最良の早道であり、今上手にできないことは大切な経験なのです。やる前からあれこれ考えた所で、他人から見れば一歩も進んでいません。
多くの若者が「自分には自信がありません」と相談してきます。しかし、自分を信じられないのは、単に体験がないからです。「私にはその才能がない」と思うかもしれませんが、特殊な才能がないとできない仕事はほとんどありません。実は、私にも経営者の才能などまったくありません。
自信を持てるようになるのは、失敗の体験が多い人、目標に向かって手と口と足を動かす人、お客様に叱られた人です。失敗から学びを得て同じ失敗をしないようになること。わからないながらも経験を積もうとすること。そして叱られることで、やってはいけなかったことを強く意識すること。これらすべてが自信に繋がります。
私が自信に満ち溢れているように見えるのは、バウムの中で誰よりも多くの失敗を経験してきたからです。失敗の数、失敗の質、間違いなく私がナンバーワンです。だから誰よりも判断に自信が持てるのです。
そして、もう一つ大切なことがあります。福祉業界を「なりたい職業No.1」にしたいという想いです。
この法人に入ってよかった、この仕事についてよかった、と言ってもらえる環境をつくることが、私たちの役目だと考えています。福祉の業界を変えていく。その最前線を担う若者たちに、ぜひ出会いたいです。
皆さんの中に「困った時に頼れる大人」がいること。助け合いが自然にできる社会。そういう未来を一緒に作っていきませんか。
自信を持ちたいなら、どんどん新しいことにチャレンジしましょう。同じ失敗を繰り返さないようになった時、できなかった仕事ができるようになっている自分に気づいた時、それがあなたの自信に繋がるはずです。

