リーダーインタビュー
栗林陽
株式会社aund 代表取締役 / 会議カルチャー改革ファシリテーター 栗林陽 https://aund.jp/

Profile

大学卒業後、Sierの営業職として入社。その後、海外経験を経てジェイテックスマネジメントセンター(現 TOASU)へ入社。日本の継続的、健康的な成長を願い、企業向け研修の企画、営業に従事。営業だけでなく0からの研修企画、作成が認められ、社内での新規事業のリーダー職を担う。よりよい組織づくりのお手伝いを目指し、起業。

現在の仕事についた経緯

前職で新規事業開発リーダーを任され、そこで選んだテーマが「組織開発」でした。人材開発が“個の成長から組織を伸ばす”のに対し、組織開発は“個と個の関係性を強くし、風土ごと変える”アプローチです。
大学までサッカー一筋だった私は、巧い選手の寄せ集めよりも「チームのために汗をかける11人」が試合に勝つ場面を何度も見てきました。会社も同じで、社員が輝くには良い風土が不可欠です。その仕組みづくりを広く支援したいと考え、起業に至りました。

仕事へのこだわり

私の仕事の根っこにあるのは「Giveの精神」です。育成も組織開発も、本来はクライアント自身が自走できる状態こそ健全だと考えています。ただ、時間やノウハウが足りないときに専門家である私たちの力を借りたい、という場面は必ずあります。だからこそ、もし私が正式なパートナーに選ばれなくても、ご縁をいただいた相手が何も得ずに終わるのは惜しいと考え、出会ったからには“一つでも持ち帰ってもらう”ことを常に意識しています。
新人時代から自然とそう振る舞ってきましたが、その姿勢が「この人は損得勘定で動かない」と受け取られ、結果的に自分では接点を持てなかったような企業とも継続的に対話が生まれるようになりました。想いと志を起点に働く私にとって、最初に「Take」を求めるやり方は合いません。もちろんビジネスである以上、適切な対価をいただく場面は必要ですが、それはGiveを続けるための循環に過ぎません。
これからもGive&Giveの姿勢を貫き、関わる組織が自走できる一歩を後押ししていきたいと考えています。

若者へのメッセージ

「25、21、19、31」この数字が何を現しているでしょうか?
若い皆さんにあえて伝えたいのは、「自分を“若者枠”に閉じ込めないでほしい」ということです。Googleを創業したラリー・ペイジは25歳、Appleのスティーブ・ジョブズは21歳、Facebookのマーク・ザッカーバーグは19歳、Amazonのジェフ・ベゾスでさえ31歳でした。
世界を変えたのは年齢ではなく、想いと発想と根気です。社会に出ると「まだ若いから」「新人はこの程度で十分」といった声が聞こえるかもしれません。しかし可能性は常に無限です。
私自身39歳ですが、分野によっては皆さんの方がはるかに優秀でしょう。だからこそ互いに負けず、学び続け、挑戦し続けたい。どうか年齢を言い訳にせず、自分が面白いと思うことに全力で飛び込み、行動で周囲を驚かせてください。私も負けられません!共に前へ進みましょう。