現在の仕事についた経緯
現在、私が代表を務めている会社は、かつて私が外資系エンプラメーカーに勤務していた頃の顧客でした。高機能樹脂、いわゆる“スーパーエンプラ”の成形を得意とする、モノづくりの最前線を担う企業です。
社会人になって以来、ずっとモノづくりに携わってきた私にとって、ここでの仕事は大きなやりがいを感じられるものでした。そんなご縁から、経営をお受けすることになりました。
仕事へのこだわり
私が仕事をするうえで大切にしているのは、「理論と実践の両方に向き合う姿勢」です。どちらか一方に偏るのではなく、現場で得た経験を理論で裏付け、理論で描いた理想を現場で形にする。その往復を丁寧に繰り返すことが、信頼される仕事につながると信じています。
もうひとつ、私が常に意識しているのは、「お客様の課題をどう解決するか」という視点です。目の前の仕事が、誰のどんな困りごとを解決するのか。その本質を見極めることが、仕事の質を大きく左右します。だからこそ、私はお客様の声に耳を傾け、時には一緒に悩み、考えることを大切にしています。
そのうえで必要になるのが、「新しいことに挑戦し続ける姿勢」です。これまでのやり方にとらわれず、より良い方法があるなら試してみる。技術も、働き方も、コミュニケーションも、時代とともに変わっていく中で、変化を恐れずに一歩踏み出すことが、次の信頼につながると感じています。
その一環として、近年はデジタルマーケティングにも挑戦しています。これまで蓄積してきた知見や現場での工夫を、より多くの方に届けるために、情報発信のあり方にも力を入れてきました。
その取り組みのひとつが、技術課題に悩む方々に向けた情報サイト「射出成形の駆け込み寺.com(https://injection-fuchu.com/)」です。現場で培ったノウハウや課題解決の事例やヒントなどを、誰でもアクセスできる形で公開しています。モノづくりに携わる方々の“駆け込み寺”のような存在になれたらという思いで、コンテンツを更新しています。
若者へのメッセージ
「失敗しないように」ではなく、「とにかくやってみる」私は、そんな姿勢を大切にしてきました。もちろん、失敗は怖いものです。恥ずかしさや不安もあるでしょう。でも、挑戦しなければ、何も始まりません。失敗のない人生は、きっと安全かもしれませんが、同時に、何も得られない人生でもあると思うのです。
今は、情報も選択肢もあふれる時代です。だからこそ、自分の頭で考え、自分の足で動くことが大切です。正解を探すよりも、自分なりの答えをつくっていく。その過程こそが、あなたの価値になります。
どうか、失敗を恐れず、挑戦を楽しんでください。あなたの一歩が、未来を切り拓く力になります。