リーダーインタビュー
池上航生
株式会社Triiku 代表取締役 池上航生 https://www.triiku.com/

Profile

高校卒業後、大学を中退し、マッチングサービスを展開するIT企業に入社。事業運営・サービス改善に従事したのち、24歳で独立。実行支援型のコンサルティング事業を立ち上げ、複数の中小企業の成長支援に携わる。
2024年、空き家問題の解決と地域再生を目的に株式会社Triikuを設立。現在は、全国でも数少ない「築古戸建・空き家専門」の不動産買取・再販事業を展開している。

現在の仕事についた経緯

街を歩く中で目に留まったのは、放置された空き家の数々…。なぜ手放されず放置されるのか、市場調査を進めると空き家を扱える業者は全国に数十社しかなく、大手は一社も参入していない現実がありました。
その理由は、「再販ルートの難しさ」「法的・構造的な複雑さ」「儲かりにくく手間がかかる」という点にありました。だからこそ、ここに大きなチャンスがあると確信しました。この難しい市場で再販の仕組みを構築できれば、空き家問題という日本の社会課題を解決でき、価値のある会社になれる。そう考え、2024年に株式会社Triikuを設立しました。
全国の「訳あり不動産」買取再販を通じ、日本の社会課題に挑み続ける、令和を代表する企業を目指しています。

仕事へのこだわり

大学を中退後、私はIT業界に飛び込み、最初に入社した会社で「バリュー(価値観)」の力を強く実感しました。日々の業務スキルや知識以上に、“何を大事にし、どんな姿勢で仕事と向き合うか”が大切だと知りました。
Triikuでもこの学びを大切にし、全員が“共通の価値観=バリュー”を持ち、日々の行動の基準としています。バリューとは、スキルや成果よりも「人としてどう在るか」を示す、組織の「芯」です。

Triikuには4つのバリューがありますが、その中からひとつをご紹介します。

『Negative Zero(ネガティブゼロ)』
これは、「他責・愚痴・悲観的な空気を職場に持ち込まないこと」を大前提とする考え方です。たった1つのネガティブな言動が、100のポジティブをかき消すことがあるのです。ネガティブな言葉は周囲にも伝染し、組織の動きを鈍らせます。
「〇〇なので無理だ」ではなく「〇〇だけど可能性はないか」と、思考を変えるだけで、仕事のクオリティが上がります。それだけでなく、一人の人間としての価値さえも上げることができるのです。

言動は思考を変え、行動を変え、周囲の印象すら変える力を持っています。だからこそ、Triikuは言動に責任を持ち、前向きな空気を自ら作る人材が集まっています。

若者へのメッセージ

「僕が数億の僕の中の最高傑作」
僕は、自分の人生には数億の「パラレルワールド」が存在していると思っています。その中で、今の自分は何番目に魅力的な人生を歩んでいるのか?をいつも考えています。
どうせなら、一番魅力的な人生の世界線を生きたいじゃないですか。だからこそ、僕はいつも「自分の選んだ道は正しい」と信じて、迷わず決断を重ねてきました。

僕らは、過去には戻れません。でも未来は変えられます。未来を変えれば、過去にあった出来事にさえ意味と価値が生まれます。
ただ会社に行って、家に帰って、寝るだけの人生にワクワクできますか?僕は、昨日の自分が驚くような今日の自分になれるかどうかを考えて毎日を生きています。

「起業して一番きつかったことは何ですか?」
よく聞かれますが、ずっときついです。でも、このきつさがあるからこそ、楽しさが生まれます。挑戦をやめた瞬間から、人は何も楽しく感じられなくなってしまうからです。
挑戦の先にある未来こそ、僕にとっての「最高傑作」だと思っています。僕は全力で生きています。そして最高の仲間がいます。