現在の仕事についた経緯
2001年に広告制作会社に入社し、ビジュアルコミュニケーションの本質と影響力を学びました。
2004年に独立し、個人事業主として活動を始め、2008年に株式会社上野山写真事務所を設立しました。その後、社名を「クライマーズ」(http://www.climbersinc.jp/)に変更し、広告写真を軸に成長を続けてきました。
コロナ禍で撮影案件が減少したことを機に経営の多角化を決意し、自社スタジオ「スタジオピーク」(https://studiopeak.jp/)の運営に着手。撮影から空間プロデュースまで一貫して手がけています。
仕事へのこだわり
新人時代から一貫して大切にしてきたのは、「写真の力でどれだけ価値を高められるか」という視点です。アマナでのアシスタント時代に、広告ビジュアルが人や社会に与える影響力を目の当たりにし、「写真は感性だけでなく、戦略である」と強く意識するようになりました。
独立後は、クライアントやアートディレクターの構想をいかに昇華させられるかを常に考え、光の扱い、構図、色彩など、細部まで意識して1カットごとに向き合ってきました。
ある日、新聞広告撮影の最中に「普通だね」と言われたことが転機となり、自分の表現にもう一段深みを持たせる必要性を痛感しました。それ以降、より印象に残るライティングと奥行きある画作りを意識し、ビジュアルに“強さ”を宿すことを心がけるようになりました。
現在のクライマーズでは、単なる撮影にとどまらず、企業のマーケティング戦略やブランディングの方向性を踏まえたビジュアル提案を重視しています。企画意図や目的を的確に汲み取りながら、最終成果物にどう貢献できるかを常に意識しています。
「どこまでクオリティを高められるか」「何をどう見せるべきか」を現場で見極め、状況に応じて最適な判断と技術で応えていく——それが私の基本姿勢です。
若者へのメッセージ
これから社会に出る若者の皆さんには、「自分の信じる道を突き進んでほしい」と伝えたいです。時には困難や壁にぶつかることもあるでしょうが、その経験が必ず成長につながります。
また、常に学び続ける姿勢を持ち、自分の可能性を広げていってください。新しいことに挑戦することで、自分でも気づかなかった才能や興味を発見できるかもしれません。
そして、周囲の人々とのつながりを大切にし、感謝の気持ちを忘れずに。人との出会いや関係性が、思わぬチャンスやサポートをもたらしてくれることがあります。
自分らしさを大切にしながら、前向きに歩んでいってください。皆さんの未来が明るく、充実したものになることを心から願っています。