リーダーインタビュー
清水伸也
株式会社カリズム 代表取締役 清水伸也 https://karizm.co.jp/

現在の仕事についた経緯

小学生時代は父親の不動産業の兼ね合いで、大阪市住之江区(新北島)→住之江区(南港)→吹田市→兵庫県芦屋市と四度の引っ越しを経験しました。

兵庫県芦屋高等学校にてラグビー部に所属し、3年次に副主将となりました。

県選抜→スポーツ推薦で愛知県の名城大学に進学し、4年時に副主将となりました。124単位必修の中、48単位残っていたのでUターン就職できる時間がなく、将来出世して本社に戻れる期待を持って名古屋で「積水ハウス株式会社」に入社しました。
志望動機は、父親の影響があったこと、姉の彼氏(後に夫)が勤めていたこと、私が中学3年時に阪神大震災を経験した際に1棟も損害を出さない住宅のクオリティに惚れたことです。

2002年~2012年まで積水ハウス株式会社岡崎支店の戸建営業として従事しました(引き渡し棟数84棟)。
2005年に結婚し、火・水休みの仕事柄、毎年海外旅行を趣味としている中で、海外向けの仕事がしたくなりました。大手企業の“歯車の一人”の感じがしっくりとこなくなったのです。

2012年にエクスネット株式会社(名古屋市)へ一度目の転職をしました。
海外貿易を主としたフレイトフォワーダー(顧客の貨物をコンテナ~出向先の港からトラック輸送まで行うドアトゥドアの営業)を行いました。10名の会社で社長と馬が合うものの、海運業界特有の新規参入者へのキツさ、英語力の弱さにて退職を決断しました。この時に長女を授かりました。

2013年、株式会社セキ(名古屋市)に二度目の転職をしました。
金属スクラップ回収、産業廃棄物回収業の他、オフィスの設計と移転を合わせた事業を行いました。家族経営の会社で社長との考え方が合わず退職しました。

2014年、株式会社ボルテックス(東京都、勤続は名古屋支店)へ三度目の転職をしました。
投資用不動産販売会社(東京の商業用ビルを区分所有の形態で販売)でした。当時、創業15年目のベンチャー企業であり、顧客対象が法人の経営者となるため難易度は高いものの、扱う金額帯(2億~20億)や経営者との出会いにやりがいを感じて活動できました。顧客の一人が神無月さんと同級生だったため、会社の忘年会にアテンドさせてもらったこともありました。

2018年、次女を授かりました。
支店開設メンバーとして声がけしてもらえたため、2019年から金沢支店に転勤しました。共働きだった妻の実家が石川県のため、子供の面倒を見る点でも良いと考えました。元々私の母親の実家も福井県だったので北陸エリアは身近に感じていました。

2020年、コロナ過のタイミングと厄年が重なり、「自己免疫性肝炎」を発症しました。1ヶ月の入院で自身の人生について考える時間が増えました。現在は3ヶ月に1回の血液検査を実施しています。特段問題なく生活できています。

2021年、金沢支店長として配属され、マネージャーの役割で組織運営に従事しました。
通常業務の中、会議、部下の指導、部下のミスへのフォロー等に時間を取られました。自身の人生の中であと働ける時間がどれだけあるかといった逆算を行い、顧客である経営者がだんだん私と同年代の方が増えていくにつれてそちら側に行きたい思いが増えていきました。
また2023年に、私と一緒に仕事をしたい。と言っていただける経営者と出会えました。現在、様々なご支援もいただき一緒に仕事をさせてもらっています。

2024年11月、株式会社カリズムを創業しました。
今までの経験を活かし、不動産業が自身にとって適正であると感じています。
皆がやっていないビジネスを以前から考えており、実践出来る会社にしたいと考えています。
そのひとつは「仮住まい」です。

住宅営業時代に、一般の賃貸会社は短期の賃貸を嫌う傾向にあることを知りました。今後空き家が増えていくという社会問題もあり、これから空き家になる建物を私が転貸借といった形で借り、住宅メーカーや工務店の営業に向けて仮住まい希望顧客を募って、そこを賃貸してもらう“仮住まい専属のモデル”を思いつきました。賃料は約10万円/月をいただきながらオーナーには5万円ずつ渡していきます。
空き家のオーナーは建物の老朽化を防ぎながら収入も取れ、いざ売却や解体をしたいといったイベントに対しても、賃貸入居者の退去は決まっているため容易に対応できるのです。
現在は自社物件を2棟準備しています。モデルを浸透させながら空き家オーナーを増やしていく考えです。

仕事へのこだわり

①準備が8割。早め早めが丁度良い。

仕事を進める上で最も意識していることはスピード。社内でも社外でも仕事を依頼されたときにはまず納期の確認。あとは仕上げるスピードが大切だと思います。

『完璧な仕事を期日ギリギリで仕上げる。』<『多少荒削りでもクライアントの要望に沿った仕事を2日(最短)で仕上げる』

後者はもしクライアントの要望とずれがあったとしても1日、2日で修正出来る事。前者の場合はその確認が出来ないことと、万が一納品出来ない可能性もある為(これは最悪)、結果、スピードある方が成功する可能性が高いです。

②常に相手本意に立つ。

当然ながら、相手の気持ちを汲んで仕事に望んだ方が同じ仕事をしても成功率が高いので。

若者へのメッセージ

人生を逆算して行動しよう。

人生100年時代と言われますが、私たちが働ける時間はやはり20代から70代の50年間位ではないでしょうか。そこで人生を逆算して将来設計出来れば良いと思います。
自身の現年齢を70歳から引き算してその残りの年数でゴールを何に設定するか。そのゴールに向けて10年後にどうなっていないといけないのか。
そのためにはこの1年で何をしないといけないのか。だとすればこの1カ月で何をやっていくのか。
といった逆算が自身で出来れば今日1日すべきことが明確になっていくと思います。

私も46歳ですがこういった考えを持てたのは最近ですので、若い方には早めにそういった気づきを持ってもらえれば良いかな。と思いました。