現在の仕事についた経緯
父が長年経営していた建設会社で、若い頃から現場に入り、職人としての技術や働く姿勢を学びました。お客様に対して誠実であること、手を抜かないことの大切さを、日々の仕事を通じて肌で感じてきました。
その経験をもとに、自分自身の責任で仕事と向き合いたいという思いが強くなり、独立を決意。今は、お客様一人一人に丁寧に向き合う塗装会社を目指して、日々取り組んでいます。
仕事へのこだわり
私がこの仕事で大切にしているのは、「お客様の不安を取り除くこと」です。外壁や屋根の塗装は、人生で何度も経験するものではないからこそ、「どこまでが必要で、何が本当に正しいのか分からない」と感じる方がほとんどです。だから私は、ただ施工するのではなく、“納得していただくこと”にこだわっています。
そのために、工事前の診断では建物の状態を数値や写真でしっかり可視化し、使う塗料も劣化状況や立地、予算に合ったものを一緒に考えながら提案しています。お客様が安心して判断できるように、専門用語をかみ砕いて丁寧に説明することも、私たちの仕事です。
もうひとつ大切にしているのは、「見えない部分ほど丁寧に」ということです。養生、下地処理、下塗り……どれも派手な工程ではありませんが、仕上がりと耐久性を左右する重要な部分です。ここをきちんとやるかどうかで、5年後10年後の状態がまるで変わります。
ありがたいことに、こうした姿勢を評価いただき、「前に頼んだ業者より説明が分かりやすかった」「見えない部分までしっかりやってくれた」と紹介でつながるお客様も増えてきました。
塗装は、“家を守る投資”だと思っています。だからこそ、安さだけで選ばれて後悔するような工事であってはなりません。長く安心して暮らせるように、誠実に、丁寧に取り組んでいきたいと考えています。
若者へのメッセージ
私が大切にしているのは、「因果応報」と「自分の評価を高くしないこと」です。
どんな仕事も、どんな対応も、いずれ自分に返ってきます。だから現場では、見えない部分こそ丁寧に、誰が見ていようがいまいが誠実に向き合っています。小さなごまかしが、大きな信頼を壊すことを、何度も見てきました。
それに、自分の仕事を“すごい”なんて思ったことはありません。どれだけ経験を積んでも「まだ足りない」「もっとできる」と思っています。自分を甘く見ないことで、気を抜かず、学び続ける姿勢を保つことができると考えています。
仕事は、結局は“積み重ねた態度”が評価されるものだと思います。言葉ではなく、やってきたことすべてが信用に変わります。だから私は、派手なことはせず、当たり前のことを徹底してやり続ける。それだけです。
それでも任せていただけるなら、責任を持って全力で応えます。