リーダーインタビュー
廣井健人
MOVeLOT株式会社 代表取締役 廣井健人 https://movelot.co.jp/

Profile

新宿ロボットレストランなど、ロボットエンタメの領域で10年活躍中。コンテンツの制作や演出、プロデュースやパフォーマーなど行う。

現在の仕事についた経緯

30年以上前から日本には搭乗型ロボットのアニメがあります。搭乗型ロボットアニメ市場は何兆円の規模にも及びますが、現実の搭乗型ロボット市場はほぼありません。
「ロボット×エンターテイメントの市場を拡張して、これまでになかった場所を作りたい」「搭乗型ロボットのチカラで人の“心”を動かし日本に新しいエンタメを広げられるのは私たちしかいない」と考え事業を開始しました。

仕事へのこだわり

プレイヤーが少ない領域だからこそ、「定義」していくことができます。定義というのは、常識や歴史をつくることに繋がる一方で、誰もできていないという難しさもあります。自分なりの方程式をつくって、この難しさを成功に変えていくことが仕事の楽しみでもあり、こだわりでもあります。
また、搭乗型ロボットのエンタメコンテンツ制作にあたり、「物語の主人公になれる体験」にするという軸もあります。搭乗型ロボット体験は、単なるアトラクションではありません。ユーザーにとっては「夢を叶える」と同時に「何者かになれる」体験でもあるのです。
ロボットアニメの主人公は大方ヒーローやヒロインです。ロボットに乗り込むことで、ユーザーは自分が憧れていたヒーローになれます。そんな非日常的な空間で、特別な役を演じることで、現実世界では味わえない高揚感や達成感を味わえるのです。私たちはそんな体験を提供しています。
子供にとっては自分が夢見ていたヒーローになれる時間、大人にとっては忘れかけていた子供の頃の夢を再び追体験できる感動的な時間になります。
だからこそ「乗る」体験だけでなく「見る」体験にもこだわっています。観客も巻き込むことで、会場全体が一体となり、一つの物語を共有できるような空間を創り出すことが、私たちが目指すエンタメの形です。

若者へのメッセージ

迷ったら、「数とスピードを回すこと」は大事かなと思っています。ただがむしゃらに思考と実行を繰り返すだけでよくて、その繰り返しをどの時間軸の中でどれだけ回せるかが大事です。
完璧な事業計画やピッチ資料を用意できても、その時の情勢や相手によっては無価値な可能性は大いにあります。完璧に用意した物がある(と思っている)ことは前提として、様々な変数を加味できる余地と準備は残しておいた方がメンタル的にも健全な気がします。この変数を加味するには、「数とスピードを回すこと」が大きな影響を与えると思っています。