現在の仕事についた経緯
IT関連の仕事をしたいと思い、2003年にネットリサーチ会社に入社しました。市場調査を通じて、様々な業界のクライアントの開発段階のプロジェクトに関われることがとても刺激的で、仕事にのめり込みました。
一方で、業界の体制は職人気質が高く、調査の各工程で部署が分かれており、それぞれが専門領域で聖域化されていました。特に、インタビューを行うモデレーターと呼ばれる役職は神格化されており、昔の寿司職人のように、経験者が優遇されて新人の参入機会も少なく、部署間の連携も難しくしているといった課題がありました。
市場調査に大企業ならではの組織力は必要だと思う一方で、「クライアントの課題と生活者の声にもっと深く向き合いたい」という想いが募り、起業を決意しました。当時、小さなリサーチ会社では調査工程の一部に特化して事業を行っていることが多かった中、全工程をワンストップで担うリサーチ会社を立ち上げました。
仕事へのこだわり
新卒で不動産会社に入社し、マンション営業からキャリアをスタートしました。その時にこだわっていたことは、接客する見込み客から何を質問されても返せる知識を保有することです。マンションの構造や、その土地の特徴など顧客が気にするであろうことを徹底的にインプットし、信頼を勝ち得ました。
そこから仕事のスタンスは、圧倒的なインプットにこだわるようになりました。何を聞かれても即時に返事が返せる、かつその返事については、質問した相手に気づきを与えるような付加情報を提供することで、確実に信頼を得ることができ、それは営業だけではなく、すべての業務で役立ちました。まさに今主業務としているリサーチ業務にも活用できております。
若者へのメッセージ
仕事を楽しむことを意識しましょう。楽しいと感じることには没頭できますし、没頭できれば自分に磨きをかけられるようになり、自己成長に繋がります。自己成長に繋がり、承認欲求を満たすことができれば、更に仕事が楽しくなる良きループが作れます。
ワークライフバランスも大事だと思いますが、仕事を趣味にしてしまえば、そんなことも気にしないで済むようになります。仕事は嫌なものという先入観がワークライフバランスを意識してしまう結果につながるのだと思います。これは決してブラック的発言ではなく、仕事を楽しめていないからそういう発想になってしまうのだと考えています。今の仕事が楽しめないのならすぐ職を変えたほうが良いでしょう。