現在の仕事についた経緯
新卒から、広報や人事、経理など会社の管理部門を多く経験する中で、単に業務をこなすのではなく、業務効率化や戦略的な業務遂行によって経営者や会社の利益に貢献したいと考えるようになりました。
しかし、大企業では抜本的な改革が難しく、内部から変えるよりも外部から支援する方が実現可能だと判断。フリーランスとしてスタートアップの支援を行う中で、より多くの企業に貢献するために、実働部隊を組織し会社を設立しました。
戦略的なバックオフィスBPOを通じて、持続可能な業務体制の構築を支援しています。
仕事へのこだわり
負けず嫌いでプライドが高く、また人の目を気にする性格だったため、新人時代は先輩や上司に質問するのが大の苦手でした。その結果、まずは自分で徹底的に調べて形にする習慣が身につきました。
自分で進めて後から「できませんでした」というのも嫌だったので、やりはじめたらとにかく形にすることを意地でもやっていました(笑)。
過去の資料やメールを遡れる限り見返し、ネットで情報を集め、仮説を立てて答え合わせをする。このプロセスを繰り返すことで、業務把握が早くなり、問題処理能力が格段に向上しました。自分でやれることをやってから尋ねる、というスタイルは、アシスタントや秘書業務においても高く評価されました。
その後、後輩の指導やリーダー、管理職を経験する中で、「自分で何とかする」だけではなく、全体最適のために「人をどう動かすか」という視点も学びました。どのようなアシスタントがいると仕事がしやすいかを言語化できるようになり、アシスタント役の極意を他者に教えることも得意になりました。
また、個人事業として独立した当初は、「依頼を断らない」「無茶ぶりも想定以上で返す」をモットーに目先の損得を考えず仕事を受けまくりました。講演家の中村文昭さんの「返事は0.3秒」「頼まれごとは試されごと」の考えを実践し、どんな依頼にも即答と全力投球を徹底。これにより、「どうやったらできるか」が口癖となり、課題解決力が格段に上がりました。
業務全体を理解し、必要なサポートを柔軟に提供することで、より深く経営に関わる仕事ができるようにもなりました。この経験を活かし、現在では業務フローの最適化やチーム運営を通じて、個々の強みを引き出しながら円滑な業務遂行を実現しています。
若者へのメッセージ
私は15年以上会社員を経験した後に起業しました。新卒の頃は社長になりたいなんて考えてもいませんでした。大学や就職活動でもやりたいことは決まらず、ただ「せっかく入社した会社だから」と目の前の仕事に集中し、与えられた環境で全力を尽くしてきました。その結果、気がつけば次のステージに引き上げられていた、という感覚です。
やりたいことが明確にある人は、それに向かって全力で。もし、まだはっきり見えていない人も、いま目の前にあることに全身全霊を傾けてみてください。全力で取り組んだ経験や、こだわりを持ってやったことは、必ず自分の身になります。そのときは意味がわからなくても、あとで自分を助けてくれます。
私も、ただ自分のスキルを高めたい一心でいろいろな会社で経験を積んできましたが、振り返るとすべてが今のビジネスにつながる大切な修行だったと思えます。必ず見てくれている人がいて、仕事への熱量や姿勢は伝わります。真剣に取り組むあなたのもとに、人がご縁や情報を運んできてくれます。経験は力になります。全力を尽くしたその先に、道が見えてきます。