リーダーインタビュー
菊池正和
株式会社Secual 代表取締役CEO 菊池正和 https://secual-inc.com/

Profile

1998年4月 KDDI株式会社プロダクト戦略/企画/開発
2015年8月 株式会社VLOG 代表取締役
2016年11月 株式会社Secual 取締役副社長
2018年6月 株式会社Secual 代表取締役CEO就任

現在の仕事についた経緯

もともとは起業する気はあまりなかったですね。
KDDIでは、通信の仕組みを解析したり検証したりする技術部門で育ちました。
当時の携帯電話の機能は電話とショートメッセージのみでした。そこからインターネット、Eメール、ゲーム、音楽を搭載するなどして、ガラケーからスマホに切り替わるまでの商品企画や商品戦略に携わりました。

iPhoneをはじめとするスマートフォンが主流になる、通信キャリア主導で製品・サービスを企画・開発する時代から、上位サービスで勝負する時代になり、次第に次のステップへの挑戦を考え始めました。

そして2015年、IoTというテクノロジーの誕生と、そのテクノロジーを活用してコンシューマ向けのビジネス展開を考えていきたいという想いが重なったタイミングで起業し、株式会社VLOG(ブイログ)を設立しました。
それまで、グローバル企業との仕事を通して起業するのが当たり前の文化に触れたことも1つの大きなきっかけだったと思います。

VLOG(株式会社sMedioに事業譲渡)では、スマートカメラを中心としたセキュリティサービスの開発・販売を手掛けました。
KDDI時代から考えてきた構想と、人脈を活用し、事業について考え始めてからは1年~1年半で具体化したと思います。

その後、Secual創業者の青柳和洋に出会い、意気投合して2人で話し込む日々。
当時IoTスタートアップが乱立するの目の当たりにした時、すぐに淘汰されていくことが目に見えましたので、今後の生き残りを考えた場合、サービスの親和性も高く、同じ想いを持った2人で組んで次のステップを目指すことを決めました。

当時のSecual本体に大きなハレーションを起こさず、お互いの強みを活かすことを最優先し、2016年に取締役副社長として参画。大型の資金調達を経て、満を持して2018年に代表取締役社長に就任しました。

仕事へのこだわり

「安心をもっとカジュアルに」
セキュリティを普及させるには、最初は安いとか簡単とかそういうイメージの方わかりやすいかもしれませんが、必ずしも安くて簡単が理に適うわけではなく、そのもの自体にどれだけ価値があるのかを考え追求していくことで、その先に安心安全があると考えています。

また、セキュリティの普及を考えた場合、家一軒一軒を繋げれば線になり、線を束ねれば街になる、そう考えると自分たちがスマートシティというキーワードの中でどのような存在感を出していくことができるかが重要だと考えました。
そのため、セキュリティ単体ではなく様々なサービスを統合したスマートサービス化と管理業務DX機能を搭載することで、大手や競合他社にはないもので勝負しています。
今後の想いとしては、「〇〇であればSecual」といった明確なポジショニングを目指しています。

セキュリティ業界では大手警備会社の知名度が圧倒的に高いですが、その中でも自分たちの存在価値をしっかりと市場に提示してきたいと思います。
その結果、1人でも多くの人に「Secualに入っていてよかった」と言っていただける、そんな日を目指しています。

若者へのメッセージ

私の大切にしている言葉は「人と人との出会いを大切にすれば必ず道は開ける」です。
少し極端かもしれませんが、ビジネスは人のつながりが全てと思っています。
これからほぼ毎日新しい人との出会いがあると思いますが、一見何も関係がなさそうな方でも「今日なぜこの人と出会ったのだろう?」と自問自答し続けてみてください。もしかすると近い将来とても大切な出会いに発展するかもしれません。

また、自分を頼りにしてくれる人を大切にしてください。そして、何とかその人の課題を解決してあげてください。
いつかその方はあなたを助けてくれる大切な存在になると思います。
私はそのようなたくさんの方々に支えられてビジネスをさせていただいています。
ぜひ皆さんにも人とのつながりを大切にしていただき、共に令和時代を駆け抜けていきましょう。