現在の仕事についた経緯
両親が税理士法人勤務と社労士という環境で育ったため、無意識にお金に関する情報に囲まれており、就職活動を機に自然とFP資格を取得する流れになっていました。
その中で、幅広い知見を活かして根本的な課題に向き合えるFPの仕事にとても興味を持ち、特定の金融情報以外も提供できるよう新卒から独立系FPを選びました。
仕事へのこだわり
新卒で独立系FPとしてキャリアをスタートした当初から、「誰にも嘘をつかない」「目の前の人にとって本当に必要な情報と選択肢を提供する」という信念を大切にしてきました。
保険や証券など、金融商品の販売を伴う仕組みではどうしても提案の幅が狭まり、本質的なアドバイスが難しくなると感じたことが、独立系FPという道を選んだきっかけでもあります。今でも、「中立性」と「客観的目線」を軸としたスタイルは変わっていません。
そして、「夢への意思決定をお金から紐解いていく」
これが私の今のテーマです。
現代の情報が溢れる社会で、発信側は限られた時間やスペースの中で多くの内容を伝えようとするため、どうしても定性的な情報が省略されがちです。
そのような中で、「年収1000万円」、「年商1億」など定量化されたお金の情報は理解がしやすく、定量的な情報を目標として自身のアイデンティティを形成していく方を頻繁に見ます。
目標を持ち、努力をすることは素晴らしいことだと思っています。ただ「年収1000円」では理想の生活はできなかったり、「年商1億」にはさまざまな理由があったりと、定量的な情報と現実の齟齬に悩む相談をFPとして多く受けてきました。
夢へ正しい方向で進めるように、お金という「シンプルで複雑なツール」をその人にあった形で分かりやすく伝えることが私の使命です。
自分自身の考えに常に筋を通し、信頼を積み重ねていくことが私の仕事のこだわりです。
若者へのメッセージ
皆さまも、お金にならないけれど追いかけてみたい夢や、情熱を持ってやってみたいことが一つや二つあるはずです。ただ、「好きなことだけで楽しく生きていける」というほど、資本主義社会は甘くありません。現実として、お金はほとんどの場面で必要になります。
私の経歴は一見すると綺麗に見えるかもしれませんが、実際には理想と現実のギャップに悩み、何度も壁にぶつかってきました。きれいごとを貫こうとするほど、困難も多くありました。
それでもやりがいのある仕事をするために、「社会との一致」を意識することを大切にしてきました。この「自分のやりたいこと」と「他人のためになる(他人がやりたくない)こと」を一致させていく環境を見つけることが営業活動だと思っています。
「自分の強みや武器を見つけた方がよい」と言われることも多いと思いますが、それ以上に大切なのは、社会との一致点を早く見つけることだと私は思っています。
そして若気の至りも素晴らしい財産になります。たくさんチャレンジしたうえで、社会と調和しながら自分を活かす方法を見つけていってください。
最後に、情熱を持って行動していると、たくさんの矛盾した考えを抱え、混沌とした社会にぶつかるはずです。そんな混沌とした社会の中に飲みこまれないように、どうか諦めずに自分を見つけてください。あなたなら必ず見つけられるはずです。