リーダーインタビュー
森田ゆき
Make Value Spirit 時間の投資家 / タイムインベスター(Time Investor) 森田ゆき https://makevalue-spirit.com/

Profile

1970年、石川県生まれ。星稜女子短期大学(現 金沢星稜大学女子短期大学部)卒業後、バークレイズ、ドレスナークラインオート(現 アリアンツ)、AIGなどの外資系金融機関にて、計20年以上にわたり役員秘書を務める。
起業後はオンライン起業のサポートを述べ2000人に提供し、起業家の第一歩を支援。また、オンラインイベントのプロデュースを手掛け、延べ8000人以上を動員。
現在は、「やりたいことを実現するために仕事をする」という幸福度を上げる生き方を伝えるべく活動中。2025年、かんき出版より「賢い人の質と速さを両立させる時短100式」(かんき出版)を出版。

現在の仕事についた経緯

秘書として勤務していた時、母の癌が発覚し、余命一年を宣告されながらも2ヶ月で他界してしまいました。「忙しい」「会社を休めない」と自分に言い訳をして、母との最後の時間を十分に取れなかったことの後悔から、仕事>プライベートではなく、「今しか出来ないこと・やりたいこと」>仕事なのだ、と実感しました。
母の「人生を楽しんで欲しい」という遺言もあり、「忙しい」を理由にプライベートを犠牲にして大切な時間を逃さないよう、「やりたいことを実現するために質の良い仕事をする」ための「タイムパフォーマンス(タイパ)」の新習慣と、日々を離れて「楽しい」を体験できるイベントをご提供しています。
プライベートでは75カ国旅行、ミセスコンテストでのグランプリ2冠受賞と、自身もタイパライフを満喫中です。

仕事へのこだわり

私が日頃から意識していることは、三つあります。

一つ目は、「やるべきか、やるべきではないか」という判断基準だけでなく、「自分がそれを楽しいと感じるかどうか」という感覚を大切にすることです。やらなければならないことに追われるのではなく、心から楽しめることを優先することで、日々の仕事や活動に前向きなエネルギーが生まれると考えています。

二つ目は、「自分さえよければ」という自分ファーストの考え方を捨てることです。お客様はもちろん、プロジェクトに関わる全てのメンバーにとって、メリットがある方法を常に模索しています。皆が幸せを感じられるWin-Winの関係を築くことが、より大きな成功への鍵だと考えているからです。

三つ目は、年齢や環境を制限や言い訳にしないということです。「もう〇〇歳だから」「この状況では難しい」という思考は可能性を狭めるだけです。私自身、様々なライフステージや環境の変化を経験してきましたが、それらを理由にせず、常に新しい挑戦を続けることで、予想を超える成長と機会に恵まれてきました。

最初はこれが出来ず、一人で苦しみ、ストレスだらけでしたが、この三つを意識し始めたところ、自分軸が整いました。その結果、日々の選択の明確な指針が整い、仕事とプライベートの両方が豊かになっただけではなく、「自分が感じる幸せ」を大切に生きることができるようになりました。

若者へのメッセージ

私たちはつい、「やるべきこと」に追われがちですが、本当に大切なのは「やりたいこと」を実現するために時間を使うことです。
とはいえ、仕事やキャリアアップをないがしろにしてはいけません。質を上げ、仕事に費やしている時間を少し濃縮し、自分一人ではなく周りの人と仕事をすることで、やりたいことを実現するための時間を生み出しましょう。

75カ国を旅した私の経験から言えることですが、大きく人生が変わるきっかけは、意外にも「小さな時間の使い方」「何気ない出会い」だったりします。10分の隙間時間で本を読む、隣に座った人と話をする——そんな小さなことが、人生をガラッと変えてくれます。

だからこそ、あなたの未来を変えることに「時間を投資」してみてください。
時間は誰にとっても24時間ですが、使い方で未来の幸福度はガラッと変わります。

やりたいことは、年齢によって変わってもいいのです。大切なのは、他人と比較せず、「やりたいことはなんだろう」と自問し、「なんか興味がある」と感じたその扉を自分で開けてみることです。その小さな行動が、思いもよらない出会いに繋がり、新しい世界をどんどん広げてくれます。