リーダーインタビュー
日暮健一
株式会社Higurashi&Company 代表取締役 日暮健一 https://higucm.com/

Profile

1987年、神奈川県立川和高等学校卒業。
1991年、早稲田大学教育学部社会学科卒業。同年、株式会社リクルートに入社。求人、組織活性、婚礼、地域活性、旅行、EC各事業、株式会社ANAじゃらんパック代表取締役などに28年間従事し、2019年に退社。
2020年、中小企業診断士登録。2021年、株式会社Higurashi&Companyを設立。2025年、会社を渋谷区代々木へ移転。

現在の仕事についた経緯

神奈川県立川和高校から早稲田大学までラグビーに明け暮れ、仲間と一丸でトライを重ねる日々が「前進し続ける」精神を育てました。
卒業後はリクルートに入り、採用から旅行・ECまで7事業を歴任し、ANAじゃらんパック社長として全国の中小企業と向き合う中、父の会社倒産という原体験が重なり、「経営者を支える側に回る」と決意しました。
2019年にリクルートを退職し、翌年に中小企業診断士に登録、2021年に株式会社Higurashi&Companyを創業しました。
現在は経営コンサルタントとして経営者に伴走し、観光・農業・地域産業をはじめとした中小企業の成長を支援し、「売上は顧客の期待、利益は知恵と工夫」を信条に挑み続けています。

仕事へのこだわり

新人期には法人営業として一日に20社を訪問し、1,000人を超える経営者の声に耳を傾けました。その経験から「名前と得意分野を覚えてもらう」「スピードは愛だ」「段取り八分」の3原則を体得し、前夜に仮説を仕込み、翌朝一番で提案するスタイルで信頼を獲得してきました。
以後28年間、婚礼・旅行・地域活性・ECなど7領域の事業開発を担い、代表取締役を務めたANAじゃらんパックでは初の黒字化を実現しました。数字の裏にある顧客の期待を可視化し、利益を“知恵と工夫”で創出する習慣が身についたのです。

独立後は中小企業診断士資格を取得し、「財務管理と改善・事業計画策定と実行」をコアにして、2つの事業を行っています。
1つ目は補助金申請支援です。採択率は89%、入金まで伴走する付随機能を掛け合わせて価値を最大化しています。週1件の無料相談KPIを守り、直販とチャネル営業を併用して、「貢献できる顧客」を自ら創出しています。
2つ目は経営改善コンサルティングです。提案書には必ず「社員が笑顔で働く姿」を示すKPIを盛り込み、NPSや離職率も評価軸に据えて、数字と人が両輪で回る仕組みを設計しています。さらにDXツールとクラウド財務ダッシュボードを導入し、経営者がリアルタイムで意思決定できる環境を提供。
年間五本のフルマラソンで心肺と胆力を鍛え、診断士団体に所属して最新制度を先取りし、得た知見を関係各位へ即日共有することでアウトプットの質を高める好循環を築いています。

「売上は顧客の期待」という指標を掲げ、受注後も経営者と同じ景色を見続け、経営者・従業員の幸せに貢献し、日本の元気に寄与する——この磨き上げたSTYLEこそ、私が提供できる最大の付加価値だと自負しています。

若者へのメッセージ

社会が猛スピードで変わる今、正解を示す教科書はありません。だからこそまず「自分は何を成し遂げたいか」を言語化し、そのWILLを羅針盤に動き出してください。専門スキルはもちろん大切ですが、価値を必要とする人に届ける“営業力”がなければ才能は眠ったままです。失敗を恐れず手を挙げ、名前と夢を覚えてもらいましょう。
動けば景色が変わり、仲間が増え、学びが深まります。私は50歳を過ぎてから資格を取り、独立し、フルマラソンの自己記録を更新し続けています。「遅すぎる挑戦など存在しない」のです。走りながら考え、出会いを重ねるほど疑問は具体的になり、解決策も増えます。
迷ったときは「売上は顧客の期待、利益は知恵と工夫」を思い出してください。期待は成長を加速し、知恵は未来の選択肢を開きます。ペース配分を誤っても挑戦を続ける限りレースは終わりません。学びを周囲に渡す循環を創り、次の日本を元気にする主役になってください。